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唾液のはたらき (2010/8/13)  

  唾液の働きには、消化作用・自浄作用・抗菌作用・粘膜保護作用・緩衝作用・再石灰化作用・などがあります。それぞれについて簡単に説明しましょう。
@消化作用は口は消化器官として重要な働きを持っています。 炭水化物の中に含まれているデンプンを唾液中の酵素アミラーゼが分解します。分解されたデンプンは腸粘膜で分解され速やかに吸収されます。
A次に自浄作用は歯の表面や歯の間に付着したプラークや食べ物のかすを洗い流す作用のことです。唾液を沢山出すと流れが良くなりますが、唾液の量が減少したり、ファーストフードなどよく噛まなくてもよい食事をしていると、唾液が十分に分泌されず流れが悪くなります。
B抗菌作用は、抗菌作用を持つ物質で病原微生物に作用し抵抗します。唾液には抗菌作用を持つ物質、ラクトフェリン、リゾチームなどが含まれており、細菌の増加を抑えることが出来ます。
C粘膜保護作用は、ムチンにより粘膜を保護します。唾液には粘性タンパク質のムチンが含まれています。ムチンは水分を多く含む分子構造しており、粘膜や食べ物を覆う作用があります。粘膜の表面を覆ったムチンは乾燥を抑える保湿効果があります。また、食べ物などの外部からの刺激に対して、口の中の粘膜を保護する作用もあります。 更に、食べ物を覆うと同時に口の中に付着している細菌を取り込み、 口の外へ排除する作用もあります。
D緩衝作用ph(ペーハー)を一定に保ち細菌の繁殖を抑えます。酸性の環境から歯を守る機能が緩衝作用です。虫歯は、細菌、食物、歯、時間、経過の4つの条件が重なったときに発生します。通常の口の中はph 6.8〜7.0で中性を保っています。虫歯になるにはpH(ペーハー)5.5以下の環境が必要です。歯は体の中で最も硬い組織ですが、酸に弱く、甘い酸性の飲食物、細菌から発生する酸-乳酸、胃からの分泌液などにより容易に溶けてしまいます。食後すぐに酸性へと傾きますが、唾液により中和されるため、食後30分から40分程度でもとの状態まで回復します。ph(ペーハー)が回復しない間に間食が多くなるとph(ペーハー)も酸性に傾いたまま推移するため、虫歯が発生しやすくなります。
E再石灰化歯の表面を唾液中のアパタイトで覆い虫歯を防ぎます。 虫歯菌の発生する酸や甘い酸性の飲食物などにより歯の表層付近では、たえず少しずつ溶解しています。この少し溶解する現象を脱灰 (だっかい)といいます。そのまま溶解すると虫歯が進行しますが、唾液には歯の成分であるハイドロキシ・アパタイトが含まれており表面を常に修復しています。これを再石灰化といい、歯の表面を再生し虫歯を防いでいます。
(情報提供 /群馬県保険医協会)

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