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歯がぬけたままだとどうなるの (2011/8/12)  

 歯は口の中で勝手に並んでいるようにみえますが、実はいろんな力との微妙な共存関係のもとに位置が決まっているのです。
 きちんとした歯並びの場合、奥歯では、上の歯は下の歯に対し半分外側に位置していて、山の部分は下の歯の溝の部分にしっかりとかみこんで位置を保ち、同時に食物をすりつぶすという大事な機能を果たしています。また、上の1本の歯は、下の隣り合った2本の歯としっかり接触しています。
 また歯並びに対し、唇やほほにある筋肉が 外側から内側に向かって作用し、逆に舌の筋肉が内側から外側に働き、これらの力のつり合った位置に歯が並んでいるのです。
   このような微妙な力のバランスの中で歯がその位置に存在しているということは、その歯に働く力のバランスが崩れると、力を失った方向へ歯が移動するということを意味しています。
歯を1本失うと、そのスペースに向かって隣の歯は倒れ込み、噛み合う相手を失った歯はそのスペースに向かって伸び出してきます。
その結果、噛み合わせが狂ったり?他の場所の歯の接触が弱くなり、食物が挟まりやすくなったりします。
そして、いざブリッジや義歯を入れようとする場合、位置のずれた歯を余分に削らなくてはならないことがしばしば起こります。
また、歯を失った側では反対側にくらべ物を噛む能率が低下するため、無意識のうちにその側を使う頻度が当然少なくなります。これは、最近よく耳にする顎関節症(がくかんせつしょう)−つまり顎が開きにくくなったり痛みを伴う疾患ですが−この顎関節症の原因の一つに挙げられています。また、成長期の子供では、左右の咀嚼筋の使用頻度の違いから、顔が歪んでくる場合もよくあります。
したがって、歯を失わないことが第一ですが、万一歯を失った場合、ブリッジや義歯で歯の移動を防いだり、機能を回復することが大切です。  その他、場合によってはインプラントといって人工の歯を埋め込んで機能を回復したり、矯正治療で歯を移動させて失ったスペースを閉じることもできますから、歯科医院で御相談下さい。
(情報提供 /群馬県保険医協会)

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