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糖尿病と歯槽膿漏(2012/8/10)  

  歯槽膿漏という病名をご存じだと思いますが、歯科医学の世界では、現在はこの病気を、歯の周囲の病気と書いてししゅうびょうと呼んでいます。今日は、歯槽膿漏を歯周病と呼んで、糖尿病との関係をお話します。
  さて、糖尿病になると身体を守るための機能、免疫機能が低下し、血管系がもろくなります。この影響をうけて、口の中では歯周病を誘発する特殊な細菌が生じやすくなります。糖尿病など基礎疾患をもつ人は、健康な人に比べて約三倍、歯周病になりやすいことが報告されています。
  歯周病は、発病しやすい原因の一つに、親からの体質の遺伝が考えられていますが、環境要因があって、はじめて病気として発症します。環境要因とは、生活習慣によるものが多く、喫煙、ストレス、不規則な生活などのことです。ですから、歯周病は生活習慣病である、という学術報告が数多くあります。
  さて、糖尿病が進行した人の口の中は、多くの場合、大量のプラーク、歯石の沈着、歯の回りの炎症、歯と歯ぐきの境のみぞが深くなる、などの症状があり、歯がぐらぐらしたり、ウミがたまったり、歯を支えている骨が下がってしまう、などの症状がみられます。これらは、糖尿病による身体の免疫力が低下するために、細菌が感染しておきる症状なのです。
  したがって糖尿病が原因でおきる歯周病は、細菌による感染症ですから、この細菌を抑えるために、抗生物質を使用します。口の中の治療としては、ていねいな歯みがき指導が行われます。歯石が沈着していれば、それを取り除いたあとに抗生物質の含まれた軟膏を、歯と歯ぐきのすき間に注入します。一週間に一度の使用で、一ヶ月間使用することが保険で認められています。こうして、歯ぐきの状態が改善されてゆくのを確認しながら、歯ぐきの奥の深い位置にある歯石を取り除いたり、また歯ぐきを切開して、病原を取り除く手術をすることもあります。 これらの処置のあとも、長期間にわたって歯ブラシや糸ようじなどで、歯と歯ぐきを清潔に保ち、細菌から守ることが大切なのです。  糖尿病と歯周病は、密接な関係があります。その対策は、適切な治療とともに、規則正しい生活習慣を身につけてゆくことが、大いに重要です。

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