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歯科の学校検診(2013/ 01/11)  


 以前は、学校歯科検診というと、むし歯のチェックをさしていました。最近は児童のむし歯が減少し、また児童を取り囲む環境が変化したこともあり、他の疾患にも目が向けられるようになりました。  
健診項目では、従来のむし歯のほかに、歯肉炎(しにくえん)をはじめとする歯周疾患(ししゅうしっかん)、顎関節(がくかんせつ)、歯並び、そしてその他に分類して、必要に応じて治療の勧告が行われるようになりました。このことは、言い方を変えれば、むし歯以外にも注意をしなくてはならないお口の中の疾患が増えてきた、ともいえるでしょう。今回は、学校での歯科検診のとらえ方とその限界についてお話いたします。まず学校と歯科医院での健診と根本的に違うことは、学校の限られた設備のもとで、授業の時間割にそった限られた時間内に多くの児童を検診しなくてはならないということです。ひとりの健診に5分もかけていれば、300人では1500分、つまり25時間かかることになります。しかも診療室のような照明機具もありませんから、どうしても見落としたり、見間違えることもあります。
 ですから、むし歯の項目にチェックのついた治療勧告の用紙を持って歯科医院に受診ところが「むし歯はなし」といわれた、などという事態も生じるわけです。でも、考え方によっては、用紙がきたおかげで、口の中をチェックしてもらい、異常がないことがわかっただけでもより安心できるでしょうし、万一、他の疾患を発見されるということだってありうるのです。そういう意味では決して無駄にはなっていないはずです。  次に、歯並びの治療については、現時点では健康保険の対象外となっています。学校の健診で問題が指摘されたのに、その治療には保険が効かない、というのはちょっと矛盾していますね。したがって、歯並びに関しては治療勧告ではなく、児童本人や保護者から歯並びについての問い合わせや、心配している旨の訴えがあった場合に限って、校医がチェックし必要に応じて記載することになっています。
 それから新しく、Co(シーオー)という概念が導入されました。これは厳密にいえばむし歯ではあるものの、食事やブラッシングを改善することで進行しないかもしれないので、経過をみてみましょう、というものです。  この指摘で、児童本人や家族が、口の中の健康というものに今まで以上に関心が深まれば、この概念が導入された趣旨は十分生かされたことになります。

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