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どうして虫歯になるの?¬(2014/ 2/14)  

 歯の表面は、とても硬いエナメル質という物質で覆われています。その硬は、モース硬度という基準で6〜7あります。これは正長石〜石英くらいの硬さで、ガラスや鋼鉄に傷をつけることができる程度の硬さとなります。それなのに何故、そのエナメル質が溶けて、むし歯になってしまうのでしょうか?歯の表面に磨き残しや汚れが残っていると、その中にはむし歯の原因になる細菌が生息しています。その細菌が、糖質を食べて酸を排出します。その酸によって、エナメル質が脱灰、つまり溶けてしまうのです。むし歯がエナメル質を越えてしまった場合には、冷たいものがしみたり、歯磨きの時に痛みがあるというような症状が出始めます。むし歯がエナメル質内に留まっている時には、エナメル質の表面は条件が整えば再石灰化と呼ばれる現象が起こります。脱灰と再石灰化を繰り返し、むし歯がエナメル質の範囲内であれば、歯を削る治療は必要ありません。
 繰り返す脱灰と再石灰化のうち、歯が脱灰している時間が長ければ長いほど、歯が溶けている時間が長く、むし歯が進行しやすくなっているということです。歯の表面に残っている汚れがむし歯の主な原因なので、歯の汚れを取り除けばむし歯のリスクは軽減されます。その汚れの溜まりやすいポイント、つまりむし歯の発生しやすい部位は、奥歯の噛む面の溝、歯と歯の間の接触部分(コンタクトポイント)、歯と歯茎の境目付近、歯周病により歯茎が下がっている場合は下がった歯茎の分歯の根が露出している部分などです。汚れの溜まりやすいポイントを重点的に磨くことで、むし歯のリスクを軽減することができます。
 むし歯の発生には、原因となる細菌がいること、細菌が酸を発生させる原因となる糖質、そして酸の発生により脱灰している時間が大きく関わってきます。そうそう、むし歯ができるには歯も必要ですね。 すなわちむし歯の発生には、歯、細菌、糖質、時間の4つのファクターが不可欠なのです。また唾液の量や唾液の性質によっても、むし歯のリスクは左右されます。
 さて、一番むし歯になりやすい状況とはどのようなものでしょう?だらだらと甘いもの(砂糖)を長時間食べ続け、歯を磨かず長期間過ごすことです。逆に間食を控え、甘いものを少なくして(キシリトールなどの代替甘味料を使用してもよいです)、食後歯についた汚れをしっかり落とせば、むし歯のリスクを大きく軽減できます。
 歯が生え始める学童期は、特に注意すべき期間です。生え始めの歯のエナメル質は本来の硬さより弱く、酸に対する抵抗性も低いのです。年齢を重ねて中高年ともなるとエナメル質の表面は硬くなりますので、子供の頃と比べるとむし歯のリスクは低くなります。その代わり、歯周病のリスクが多くなりますので、歯磨きの必要性は変わりません。
 ほとんどの人がむし歯の予防には歯磨きが必要ということは理解していますが、なかなか実践できないのは何故でしょうか?野生の動物では、歯の欠損は栄養の摂取ができずに死に繋がります。歯はとても重要な器官のひとつだということを、改めて考える必要があると思います。

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