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乳児期の歯科支援/母乳とむし歯(2016/01/06)  

 以前の1歳6ヶ月検診の場では、離乳期を過ぎてからの授乳に対して、歯科はむし歯になるからすぐに断乳を、一方、小児科は親子の精神的安定から、子どもが自発的にやめるのを待つ、といった正反対の説明がなされていました。

 この現場の混乱を避ける為に、平成15年に、小児科学会と小児歯科学会が検討委員会を立ち上げ、統一指針を出しました。それによると、授乳は子どもの自然な欲求であり、強制的に断ち切る断乳よりは、自然におっぱいを卒業する、卒乳(そつにゅう)が好ましいが、同時に長期間の授乳は、むし歯を作る事もあり、普段からの十分な口の健康管理やケアーが必要、と提言しています。

 むし歯に関しては、特に夜中の授乳の影響が指摘されています。それは、寝ている時は唾液の量が少なくなり、歯の表面を洗い流せなくなるからだと言われています。おっぱいから、なかなか卒業できないのは、夜寝る時の授乳が止められないから が最も多い理由と思われますので、むし歯を防ぐためには、寝る前に歯や口の中をきれいにしておく事が必要とされます。それには、就寝前の歯磨きと、直前の飲食を避けるような生活習慣が望まれます。

 歯磨きは、歯ブラシを使って、保護者の方が磨いてあげるのが基本ですが、小さなお子さんの場合は、歯ブラシを嫌がってなかなかさせてくれません。そのような時は、ガーゼを人差し指に巻いて、歯の表面を拭いてあげるだけでも効果はあります。この時に、使うガーゼを少し湿らせると良いかもしれません。最近では、赤ちゃん用に密封された清掃用品も販売されているようです。また、寝る直前に、お菓子やジュースを食べたり飲んだりしてしまうと、歯の表面に虫歯菌の餌となる糖分が多量に付着してしまい、歯ブラシやガーゼでもそれを完全に取り除く事は困難となります。そして、そのまま寝てしまいますので、昼間なら多量に出る唾液が少なくなり、洗い流されなかった糖分とおっぱいが合わさって虫歯になりやすくなります。

 おっぱいに含まれている乳糖という糖分は、お菓子やジュースに含まれるショ糖という糖分にくらべれば、数段むし歯になりにくいものですので、おっぱいだけではそれほどひどいむし歯にはならないと思われます。おっぱいは子どもの成長には欠かすことの出来ない大事なものですので、むし歯にならないように、寝る前に歯をきれいにし、甘いお菓子やジュースは極力控えて、特に夜間は絶対に与えないようにし、お子さんが自らおっぱいを卒業するまで、暖かく見守ってください。

(情報提供/群馬県保険医協会)

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