TOP > 歯の健康情報 > いびきがひどい
いびきがひどい(2016/07/01)  

 日本人でいびきをかく人は、約2000万人といわれています。いびきというと、どことなくユーモラスな印象があり、昔から笑いの対象にされてきました。また、いびきをかくのは熟睡している証拠と、いまだに多くの人が思い込んでいます。そのためか、たとえ家族がいびきをかいていても、まあよく寝てるんだからと、ほとんど気にとめないのが普通です。
 しかし、最近は事情が大きく変わってきています。研究が進むにつれ、いびきが人間の健康や生活に重大な悪影響をおよぼすことが次々に明らかになってきたのです。
 いびきは、簡単にいうと、睡眠中の呼吸障害です。のどの奥にある空気の通り道が狭くなり、苦しみながら呼吸をしている状態です。どことなくユーモラスなイメージで語られることが多いいびきですが、実は危険な病気のサインであることが多いのです。
 その正体のひとつに睡眠時無呼吸症候群があります。この病気は、ひと晩のうちに何十回、何百回も呼吸が停止します。そして睡眠中ずっと呼吸障害が続き、慢性的な酸素不足におちいり、体に様々な悪影響を与えることになります。
 高血圧や糖尿病を悪化させ、脳の動脈が破れたり詰まったりする脳卒中、狭心症や心筋梗塞など心臓病を高率で発症させ、健康な人より早死にする確率がぐんと高まります。そしてもうひとつ恐いのが交通事故です。実は睡眠時無呼吸症候群が、居眠り運転の大きな原因であるといわれています。列車事故や歴史的な原発事故にもかかわりが認められています。本人の生命を蝕むばかりか、ほかの多くの生命をも奪う、悲惨な事故の原因にもなるのです。たかがいびきと馬鹿にせず、真剣に取り組む必要があります。
 いびきにも安心ないびきと危険ないびきがあります。風邪などの鼻づまりや疲労などによる一時的ないびきは大丈夫です。入眠直後だけのいびきで、後はスヤスヤとした寝息だけという人も心配いりません。
 大いびき、往復いびき、音がときどき止まるいびき、それと子供のいびきは要注意です。習慣的ないびきのある人は、専門の外来がある病院を受診してみましょう。病院に一泊するポリソムノグラフィー検査や、家庭に貸し出す検査装置で、睡眠時の様子を連続的に記録し、そのデータを分析して睡眠時の呼吸障害を調べます。
 次に治療ですが、軽度の呼吸障害には薬物療法や歯科で作るマウスピース療法、中等度以上の人にはシーパップ療法、他に耳鼻科的な手術療法があります。シーパップというのは、呼吸を助ける装置を装着して睡眠をとる療法です。肥満ということもいびきの大きな原因のひとつです。従って、肥満解消のための食事療法や運動療法も大切になってきます。

(情報提供/群馬県保険医協会)

このページに関する問合せは
E-mail:adsystem@mail.wind.ne.jp
URL:http://www.jomo-news.co.jp/jomo-ad/