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骨のお薬と歯科治療(2017/09/04)  

 骨を丈夫にする薬とか骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の治療薬といわれ、週に1回だけ服用する薬を飲まれている方が増えていますが、そのような薬は一般に「ビスホスホネート系薬剤」と呼ばれています。ビスホスホネート系薬剤は、骨の吸収をおさえて骨折を予防する骨粗鬆症治療に非常に有効な薬です。骨粗鬆症患者さんは、女性を中心に約1000万人と推定され、100万人以上がこの薬剤を服用しているようです。
 どのような薬にも大なり小なり副作用というものが存在します。副作用の無い薬は無いと言っても過言ではありません。この薬の場合は、頻度としては極めてまれではありますが、歯科に特有な副作用があることがわかってきました。
 顎骨壊死(がっこつえし)または顎骨慢性骨髄炎(がっこつまんせいこつずいえん)と言われるものです。抜歯や歯槽膿漏(しそうのうろう)に対する外科的な歯科処置等を行った後に、極めてまれではありますが、顎(あご)の骨が治りにくい状態になることがあるのです。
 発症率も原因も、まだ完全には解明されていません。目安としては、服用薬による発症率はおおよそ1万人〜1000人に1人程度ではないかといわれています。
 顎骨壊死は口の中のばい菌の感染とも関連するため、口の中の衛生状態を清潔に保つことが発症予防に非常に有効であるようです。
 定期的に歯科を受診し、歯ぐきの状態のチェックを受け、ブラッシング指導、歯石の除去処置などを受けておくことが、予防と早期発見のために大切なことです。
 ビスホスホネート系薬剤投与による顎骨壊死は、単独でも生じますが、リスクを増大させる要因として次のようなことがあげられています。
 ●抜歯、歯周外科処置、インプラントなどの歯科処置
 ●口腔内の不衛生
 ●あご付近への放射線治療
 ●がんの化学療法、ホルモン療法
 ●副腎皮質(ふくじんひしつ)ステロイド薬の使用
 ●糖尿病
 ●その他としてアルコール摂取、喫煙、高齢者などです。

 平成21年5月、厚生労働省より、『ビスホスホネート系薬剤による顎骨壊死』という《重篤副作用疾患別対応マニュアル》がインターネット上に公開されました。検索用語として【ビスホスホネート 重篤副作用】と入力すると、閲覧出来ますので、是非ご覧になってみて下さい。

(情報提供/群馬県保険医協会)

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