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群馬県のニュース

南牧の旧中学全焼 火元はレストラン 「村民財産」失う 

更新日時:2017年5月23日(火) AM 06:00
 22日午前0時5分ごろ、群馬県南牧村羽沢の「ぐんま山森自然楽校 体験型農村レストラン潺(せせらぎ)」から出火していると、経営者の高野さつきさん(50)が119番通報した。レストランが入っている旧南牧尾沢中の2階建て木造校舎340平方メートルと、南側の2階建て木造校舎560平方メートルを全焼。隣接する山林1150平方メートルを焼いた。けが人はいなかった。60年以上、村民に愛されてきた“学校”が焼失した。

 富岡署によると、出火元のレストランは21日午後4時に営業を終了し、同9時ごろまでピザ窯にまきを入れる作業をしていた。出火当時は施錠され無人だった。同署が出火原因を調べている。

 2棟は村が所有し、ぐんま山森自然楽校(剣持雅信代表)に賃貸していた。長谷川最定村長は「村民の貴重な財産であり、思い出の深い施設を焼失してしまったことを陳謝する」と述べた。

 レストランを2013年に開店した、移住者の小保方努さん(40)=同村星尾=は「南牧のランドマークにしたかったが…。多くの人の思い出の地がなくなってしまい申し訳ない」とうつむいた。

 母校を失った村民はショックを受けていた。卒業生で現場から約1キロ離れたところに住む70代男性=同村砥沢=は「外に出ると雪かと思ったら灰が降っていた。火はものすごい勢いだった」と驚いた様子。同じく卒業生の60代男性は、3年ぶりに10月に開く中学時代の同窓会で校舎を訪れる予定だったといい、「みんな燃えちゃったね」と炎に包まれる母校を寂しそうに見つめていた。

 尾沢中は1947(昭和22)年に開校し、北側校舎は49年、南側校舎は55年に完成。月形中との統合に伴い、88年に廃校となってからも、郷愁を誘う木造校舎はイベント会場として利用された。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

炎を上げる旧尾沢中の校舎=22日午前1時10分ごろ、南牧村羽沢