文字サイズを変更する
小
中
大
 

群馬県のニュース

「恩返しできた」 今川教諭(前橋東高)が柔道八段昇進 

更新日時:2017年6月12日(月) AM 06:00
 群馬県内高校で長年柔道の指導に当たる前橋東高監督の今川直明教諭(56)が、昇段試験による段位では最高位の八段に昇進し、5月28日に認定証を授与された。現役教諭と監督を続けながら昇段試験に合格するのは難しく、「柔道を続けてきて本当に良かった。支えてくれた周囲や家族にようやく恩返しできた」と喜びをかみしめている。

 試験で審査される「古式の形」は、よろいを着けた相手を制する技術「組み打ち」を体系化したもので、全21種。一般的な柔道の動きとは一線を画す。今川教諭は昨年10月、県柔道連盟の推薦を得て初めて八段の試験を受けた。

 東京都世田谷区出身で、あかぎ国体(1983年)をきっかけに群馬県で高校教諭となり、以来35年にわたって柔道を指導している。一方で連盟の夜間練習に参加したり、1人で道場で汗を流すなど、自身の鍛錬にも手を抜かなかった。

 何人もの選手をインターハイへ送り出しただけでなく、自身も埼玉大宮工高3年時に個人重量級を制覇した。決勝で対戦したのがロサンゼルス、ソウル両五輪で95キロ超級を連覇した故斉藤仁さん。国士舘大では同期で、ともに腕を磨く好敵手となった。「勝つための努力を間近で学ばせてもらった。斉藤がいたから頑張れた」と亡き友への思いは尽きない。

 柔道は人生の全てだといい、「八段で終わりではない。奥深くて、まだまだ修行が必要。知りたいことがいっぱいある」と目を輝かせる。本年度から全国高体連柔道専門部の副部長も務める。冷めることのない情熱を全国の若人へ広げるつもりだ。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

八段に認定された前橋東高の今川教諭