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群馬県のニュース

健大高崎 7季ぶり県王座 秋季関東高校野球県予選 

更新日時:2017年10月2日(月) AM 06:00
 高校野球の第70回秋季関東大会群馬県予選は1日、桐生球場で決勝を行い、健大高崎が16-7で関学附を下し、3年ぶり4度目の優勝を決めた。来春の選抜甲子園の選考につながる関東大会は21日に神奈川県で開幕し、両チームが県代表として出場する。組み合わせ抽選会は11日に行われる。

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 ▽決勝
健大高崎

 304 020 430-16
 013 002 001-7
関学附

 【評】健大高崎が18安打の猛攻で圧倒した。初回に3点を先制し、三回は山下からの4連打やスクイズ、大柿の2点適時打で4点を追加。五回の2得点で中押しすると、終盤にも享保のソロ、今井の走者を一掃する適時三塁打などで計7点を奪って突き放した。

 関学附は三回、小島、来須、河田の連打で3点差に詰め寄った。六回にも2点を加えたが、終始追う展開で主導権を握れなかった。

◎悔しさ乗り越えタイトルつかむ

 悔しさや葛藤を乗り越えたナインの、成長ぶりを示す猛打だった。県予選・大会の優勝から6季遠ざかっていた健大高崎。夏に活躍できなかった選手、出場を逃した選手もそれぞれの思いを乗せてスイングした。大柿廉太郎主将は「これまで取れなかったタイトルを取るために、新チームがスタートした。達成できてうれしい」とかみしめた。

 青柳博文監督が「3点入って楽になった」とうなずいたのが、初回の流れるような先制攻撃だ。先頭今井佑輔が口火を切った。「1年夏から出場しているけど、1度も優勝がなくて悔しかった」。今大会、全試合で1点目のホームを踏んだリードオフマンは「自分の役割は塁に出ること」と、さっそく左前打。50メートル5秒8の俊足で二盗を決めて好機をつくった。

 続く古屋一輝は大会直前までBチーム。「役割を果たせばAに上がれるはず」と努力を重ねてきた。無死二塁で自信のあるバントを三塁線に転がし、自らもセーフ。「出場できない仲間のためにも結果を出す」と力を込めた。

 野選と内野ゴロで1点を先制し、なお1死二、三塁で打席には大越弘太郎。夏の決勝は劣勢の九回に代打に立ったが凡退し、チームも敗れた。「先輩たちに申し訳ない気持ちがあった。チャンスに強くなろうと練習を積んできた」。左越え適時二塁打で、その成果を見せつけた。

 大柿は5月に左手を故障し、夏まで苦しんだ。「思いを新チームでぶつけ」、この日は3安打3打点と気を吐いた。これまでの経験全てを糧につかんだ栄冠。7季ぶりの頂点を喜ぶ青柳監督は「先輩たちが悔し涙を流してきた。勝てたのはうれしいはず」とナインの健闘をたたえた。(中里圭秀)

◎強豪相手に粘り強さ発揮…関学附

 健大高崎という強豪相手に、堂々とした立ち回りだった。点差を見れば完敗だが、失点後すぐに取り返す中盤までの反撃に、決勝まで勝ち進んだ関学附の粘り強さがあった。

 「相手が名門だろうと自分たちの野球をする」。試合前に羽鳥達郎監督はナインへ言葉を掛けた。だから6点差に広げられた三回、「終盤から盛り上げていく」チームカラーの関学附打線に焦りはなかった。

 この日17歳の誕生日を迎えた4番来須悠人は1死一、二塁のチャンスで中前適時打。「前日に強い投手(藤岡中央・門馬亮)と戦ったのが生きた」。5番の河田悠仁は「チームがつなげたチャンスをつぶせない」とコースを絞り、適時二塁打で続いた。

 ここまで藤岡中央との準決勝や富岡との準々決勝などの接戦を、終盤の得点で制してきた。最後まで諦めない攻撃が、関東の強豪を揺さぶる武器となる。決勝で一歩及ばなかった要因は「記録に残らないミスが多かった」(羽鳥監督)。強豪との戦いで浮き彫りになった走塁や守備の課題を修正し、関東の大舞台に挑む。(高野誠也)

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

健大高崎-関学附 5回表健大1死二塁、大柿が享保をかえす右前打を放つ=桐生

 

6回裏関学附2死一、二塁、河田が小島をかえす中前打を放ち6点目