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群馬県のニュース

センバツ出場2校、対外試合解禁 育英・逆転好発進 健大・打線爆発25点 

更新日時:2017年3月9日(木) AM 11:00
 高校野球の対外試合が冬の禁止期間を過ぎて8日解禁され、第89回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園)に出場する群馬県代表の前橋育英は桐生第一とみどり市の同校グラウンドで、健大高崎は高崎商大附と藤岡市民球場で、それぞれ2017年の初戦に臨んだ。

 前橋育英は初回に先制されたが、4盗塁など足を絡めて好機を拡大し、4―1で逆転勝ち。健大高崎も強化を図ってきた打線が爆発し、1年生の活躍も光り25―1と大勝した。

 ▽練習試合(桐生第一グラウンド)
前橋育英
 000 310 000―4
 100 000 000―1
桐生第一

【前】根岸、丸山、皆川―戸部
【桐】西村、石井、新井、塙―須田、伊藤
▽二塁打 堀口、飯島(前)

 ▽練習試合(藤岡市民球場)
健大高崎
 040 834 312―25
 000 000 100―1
高崎商大附

【健】伊藤、七原、柱本、柳沢―大柿、山口
【商】阿部、黛、高杉―大沢
▽二塁打 小野寺2、安里、高山、片倉、根井(健)
▽三塁打 山下、大越、伊藤(健)本多(商)
▽本塁打 大越2

◎桐一相手に“足攻”光る
 県勢初めての選抜の頂点に向け、育英が上々のスタートを切った。チーム状態が万全と言えない中でも隙のない判断力を随所で発揮し、桐生第一から逆転勝利をつかみ取った。

 育英の先発マウンドに立ったのは身長192センチの大型右腕、根岸崇裕。制球の定まらない初回に1失点したが、以後は自ら危機の芽を摘んだ。

 二回2死一塁の場面、けん制で一走を刺すと、三回無死一、二塁では目の前に転がってきた犠打を素早く三塁へ。鍛えたバント守備できっちり二走を仕留め、続く2者を連続三振に切って取った。テンポが出てきた四回以降も要所を締めて「練習の成果を出せた」と胸を張った。

 序盤は無安打に抑えられた打線も四回、4番飯島大夢主将の左中間二塁打できっちり逆転に成功した。飯島は1死後、6番皆川喬涼の浅めの右飛で抜け目なく三塁に進むと、さらに7番根岸の2球目。捕手からの返球を投手がはじいたのを見逃さず、本塁へ全力疾走して3点目をもぎ取った。「普段から(隙を)狙っているから」と振り返った。

 五回2死二塁でも、堀口優河の左前打で二走丸山和郁が50メートル5秒9の快足を飛ばして本塁を奪い、送球の間に堀口も二塁へ達するなど鍛えてきた走力を存分に発揮したかたち。硬さも見られた中での好発進に、荒井直樹監督は「こういうスタートの方が逆にいい」と笑う。選抜まで残り10日余り。開幕の瞬間まで成長し続ける。

◎マシンガン破壊力抜群
 まだ肌寒い夜の空気を切り裂くような、鋭いスイングが止めどなく快音を響かせた。コールドなしの練習試合で健大高崎が放った安打は27本、しかも12本が長打だ。破壊力抜群のマシンガン打線が25得点をたたきだした。

 芯で捉えたものはもちろん、打ち損じのように思えた打球も外野の頭を軽々と越えていった。チームは冬場を丸々打線の強化に充て、前週末は千葉・銚子で仕上げのキャンプを敢行。流し打ちで二塁打2本の小野寺大輝は「打ち込んできた成果が出た」とうなずいた。

 積極起用した背番号2桁の1年生も長打を連発。中でも大越弘太郎は二回に先制の適時三塁打、四回に満塁弾、五回はスクイズ、六回も適時二塁打と大暴れ。

 9打点目となる八回の左越えソロに特に手応えを感じたといい、「低めのスライダーをしっかり引きつけて打てた。一から見直してきたスイングが形になってきた」と胸を張った。

 先発したエースのサイド右腕、伊藤敦紀も新球のチェンジアップと内角球を効果的に使って4回無失点。順調な仕上がりをのぞかせた。

 期待を抱かせる今季初戦となったが、青柳博文監督は「試合勘がいまひとつ」と渋い顔。初回無安打のエンジンのかかりの悪さと、暖機運転気味の機動破壊の精度アップに注文をつけた。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

前橋育英―桐生第一 7回表育英無死一塁、黒沢が安打を放つ=桐生第一高グラウンド

 

先制適時打に満塁含む本塁打2本と大暴れした健大高崎1年の大越=藤岡市民球場