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群馬県のニュース

「まちゼミ」県内で広がる 店主のこだわり専門知識を伝授 

更新日時:2017年1月11日(水) AM 11:00
 店主らが講師となり、プロならではの知識や情報を教える講座が群馬県内で広がっている。伊勢崎、太田、館林の3市では、商工会議所などが「得する街のゼミナール(まちゼミ)」を開催。前橋中央通り商店街振興組合も「前橋中央通り大学」を昨秋初めて企画し、人気を集めた。講座を通して各店の特徴やこだわり、店主の人柄を伝えられるため、商店街のファン作りにつながると期待されている。

 3市で開かれたまちゼミは、参加各店を会場に熟練の講師が市民に無料で知識を伝授する少人数制のゼミナール。おいしいコーヒーの入れ方や靴の悩み相談、小顔マッサージ、工作などテーマは店によってさまざまだ。2002年に愛知県岡崎市で始まり、今では全国で250超の地域で行われている。

 伊勢崎商工会議所と伊勢崎商店会連合会は個店の存在感を高めようと、昨夏に初めて開いた。10店が特色ある11講座を打ち出し、申し込みが定員を超える講座も。参加した店主らにも好評で、今年は規模を拡大する方針という。

 太田市で昨秋開かれた「第3回おおたdeまちゼミ」は、市内50店の81講座に延べ約760人が参加した。太田商工会議所が主導する形で始まった事業だが、今回から店主らでつくる「まちゼミ世話人会」が企画から反省会まで主体となって動いた。

 同会議所の担当者は「まちゼミを通じて店同士のつながりが深まっている」と指摘。講座を2店共同で開いたり、まちゼミを機に商品開発で連携するケースも出ている。

 初開催の前橋中央通り大学もまちゼミと同様に、20講座を通して多彩な分野のプロが集まる商店街の魅力を発信した。まちゼミを計8回開いている館林商工会議所によると、まちゼミ効果で顧客が増えた店があるという。

 関東学園大経済学部の中村正明教授は「まちゼミは店の専門性や対面のコミュニケーションが生かされ、商店街の本質を突いている」と分析。「まちゼミの延長上で商店らしい仕掛け作りをすることが、固定客を増やし商店街の可能性を広げる」と話している。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

太田市内の喫茶店で昨年10月に開かれたまちゼミの様子