文字サイズを変更する
小
中
大
 

群馬県のニュース

スマホ全戸配布 白紙に 実証実験受け下仁田町 

更新日時:2017年3月8日(水) AM 06:00
 災害時の安否確認や健康増進に活用するためスマートフォン(スマホ)の全戸配布を計画していた群馬県下仁田町は7日、モデル地区での実証実験で有効な結果が得られなかったとして、配布を取りやめることを明らかにした。高齢世帯を中心にスマホ操作への苦手意識を拭えなかった上、端末の性能や不感地帯対策、導入費用の財源など、導入には課題が多いと判断した。

◎「有効」8割も使いにくさや不感地帯が課題に
 原秀男町長が同日の町議会一般質問で「白紙に戻したい」と答弁し、配布方針を撤回した。

 町は2015年11月に全戸配布の方針を打ち出し、16年度中の実施を目指していた。

 導入に向け、16年4月から約3カ月間、青倉地区で実証実験を実施。災害を想定して安否情報を送受信する訓練のほか、町の情報を発信するなどした。

 65歳以上の対象者は195人だったが、町によると実際に端末を受け取ったのは72人で、このうち20人は端末を一度も触ることがなかった。

 実験後のアンケートでは回答者の約8割が「災害時に双方向で安否確認できることは有効」としたものの、端末の大きさや充電の頻度、自宅周辺に電波が通じていないなど、使いにくさを指摘する意見も目立った。

 町は当初、実証実験を経て町内全世帯に拡大し、教育や産業振興への応用も想定していたが、結果を受け「現段階では課題が多い」と結論付けた。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

災害時の安否確認や健康増進を狙って、下仁田町は全戸配布を試みたが…(2016年4月14日付本紙より)