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群馬県のニュース

《変革の息吹》「サービス」×「VR」 海外挙式を疑似体験 

更新日時:2017年1月12日(木) AM 06:00
 スマートフォンを取り付けた専用ゴーグルを頭にかぶると、視界に青い海が広がり、センスの良いチャペルが現れた。群馬県高崎市内に支店を持つウエディング大手のワタベウェディング(京都市)は昨年8月、ハワイ挙式を疑似体験できるVR(仮想現実)サービスを始めた。

◎花嫁の目線で臨場感
 ハワイで挙式する伊勢崎市在住の男性公務員(35)と太田市の女性会社員(29)はVRを体験し、「カタログでは分からないところもある。当日をイメージしやすくなった」と喜んだ。

 装置は、花嫁の目線により、支度から挙式まで当日の様子を再現し、周辺の観光地なども紹介する。映像は首の動きと連動して360度動くため、その場にいるような感覚になる。

 同社は海外リゾート挙式を主力とする。海外でなかなか下見に行けない現地の雰囲気を、より臨場感を持って感じてもらおうと、全国30店でVRを始めた。新郎新婦のほか、親族からも好評という。

 ハワイ以外の海外挙式や親族目線のVR制作も検討している。高崎店の浜中美菜店長(27)は「お客さんが挙式をリアルに感じることができ、提案もスムーズになった。可能性を感じる」と話した。

 VRはエンターテインメントや医療、建築などの業界で活用が広がっている。ソニーのグループ 会社は昨年、ゲーム機「プレイステーション(PS)4」でVRを楽しめる「PSVR」を発売しヒットした。

 設備工事のヤマト(前橋市古市町)は2015年に開設したサポートセンター(同市下佐鳥町)にバーチャルルームを設けた。横幅約9メートル、高さ約3メートルの画面に3次元の完成イメージを映し出す。

 同社は「発注者が2次元の図面からイメージしたものと、完成品が違うために修正を求められることがある。立体的に示すことで手直しがなくなる」と、生産効率が向上する利点を強調した。

 「VR元年」と言われた16年。経済産業省は17年度、観光振興を 目的にVRなどを使った自治体の PR動画制作を支援する。実体験に近い感覚を得られるメディアの活用が官民問わず加速しそうだ。

 《VR》 バーチャルリアリティーの略。コンピューターで合成した映像や音声などを用いて利用者にその場にいるような没入感を生じさせる技術。各メーカーが端末を販売し、普及が進んでいる。VR酔いが生じることもあり、性能面では改善の余地があると指摘されている。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

ハワイ挙式のVRサービスを試す来店者