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群馬県のニュース

2時間以内に学校給食提供 達成3割満たず 

更新日時:2016年3月22日(火) AM 06:00
 学校給食の調理後2時間以内の提供を努力規定とする文部科学省の「学校給食衛生管理基準」について、達成できている群馬県内の市町村教委は3割に満たないことが21日までに、上毛新聞の調査で分かった。学校で配膳する「全ての食品で基準を達成できている」と回答したのは35市町村のうち10町村にとどまる。基準の未達成が直ちに健康に影響を及ぼすものではないものの、県教委は「食中毒防止の観点からも各教委への改善指導を進めたい」としている。

 今月中旬に35市町村教委を対象に行った上毛新聞の聞き取り調査で、米飯や副食の全ての食品について「2時間以内」の基準を達成できていると回答したのは吉岡、上野、神流、南牧、長野原、片品、川場、昭和、みなかみ、板倉の5町5村だった。

 一方、業者に外部委託する食品で基準時間を超える場合があると答えたのは高崎、太田、館林、安中など5市10町2村。自前の共同調理場で作る食品で基準を守れない場合があるとした自治体は、前橋、桐生、伊勢崎など5市1村だった。渋川、富岡の2市は共同調理場で作る食品は基準を満たしているものの、外部委託する米飯については「提供までの時間を把握していない」と回答した。

 学校給食法に基づく衛生管理基準は「調理後の食品は適切な温度管理を行い、調理後2時間以内に給食できるよう努めること」と定める。設備についても「調理後2時間以内に給食できるようにするための配送車を必要台数確保すること」と規定している。

 基準を達成していない市町村の多くは、配送に時間がかかり過ぎる点を主な原因に挙げる。これに対し、23市町村に米飯を供給する 県学校給食会(前橋市)は「なるべく早く提供するよう努力しているが、調理場から複数校を回り、自治体をまたいで配送するケースもあり、全ての学校で2時間の基準を達成するのは難しい」と説明する。

 同会に委託し、太田市内の業者から米飯の供給を受ける邑楽町は基準をクリアできていないとして、1月に県教委の指導を受けた。町教委によると、町立給食センターで調理する副食は基準を達成できているが、米飯は炊き上がりから提供まで5時間ほどかかっている。現状改善に向け、町は配送時間の短縮や近くに米飯の供給施設を設置できないかなどの検討を始めた。

 県教委は定期的な巡回指導で、基準が達成できていない市町村教委には改善を促している。「腐敗の進みやすい副食で基準を守れていない場合は文書で強く改善を求めることもある」(健康体育課)としている。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。