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群馬県のニュース

少子化・統合 10校で定員400人減 来年度の公立高募集 

更新日時:2017年6月20日(火) AM 06:00
 群馬県教委は19日、県立高など公立高の2018年度募集定員を発表した。県立高は前橋、高崎など既存の8校で1学級(40人)ずつ減らすほか、統合による2校の新設に伴う定員減で、全県で400人減らす。削減規模は520人減らした11年度以来。急速な少子化を受けて、規模が維持されてきた都市部の進学校でも定員減に着手し、各校の学力水準の維持や指導力強化につなげる狙いがある。

 定員を減らす8校は前橋、高崎のほか前橋女子、高崎女子、桐生、桐生女子、館林、館林女子。前橋、前橋女子、高崎、高崎女子は1997年度以来、20年ぶりの定員削減となる。

 桐生、桐生女子は2021年度の統合再編を見込んだ定員減。統合までに段階的に規模を縮小する。桐生女子は18年度、英語科の募集を取りやめる。館林は02年度以来、館林女子は00年度以来の定員減。

 富岡と富岡東が統合再編され、来年4月に開校する富岡(普通)は現行より1学級(40人)少ない240人。中之条と吾妻が統合される吾妻中央(普通、生物生産、環境工学、福祉)も同様に減り、200人となる。

 市立高などを含めた公立高全体では、利根商が計24人を県外から募集し定員を拡充するため、計66校の募集定員は前年度比376人減の1万3579人となる。定時制の定員は520人。大泉のバイオテクノロジー科は廃止となる。

 県教委高校教育課の村山義久課長は「各地区の中核校が切磋琢磨せっさたくましていける環境をつくっていきたい」と話している。県教委によると、18年3月の中学校卒業見込み者は1万8798人で、今春の卒業者数より616人減少する。

《解説》学力維持へ計画議論を
 2018年度入試に向けた県立高の募集定員は11年度以来の大規模削減となった。高い志願倍率などを理由に長年、規模を維持してきた都市部の伝統校も軒並み対象となった。

 背景にあるのは急速な少子化だ。進学志向の強い伝統校も“聖域化”せず、削減対象としたのは、生徒数が減る中で、周辺他校を含めて各校の学力水準を維持する狙いがある。優秀な生徒が県外流出している状況も指摘される。適正規模を維持しながら、特色ある高校を各地域に残すには大胆な再編整備を視野に入れる必要がある。男女別学解消も一つの手段になる。

 県立高の在り方を示した高校教育改革推進計画は早ければ18年度にも新計画の策定に向けた議論が始まる。定員調整ばかりでなく、明確なビジョンのある新計画を期待したい。(毒島正幸)

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