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《準決勝》前橋育英 無安打ねじ伏せ 前橋東に7―0 

更新日時:2017年5月4日(木) PM 11:23
 ▽準決勝
前橋東
 000 000 0―0
 010 230 1x―7
前橋育英

(七回コールド)
【東】今泉、稲葉-市川
【育】根岸-戸部
▽三塁打 戸部、飯島、黒沢(育)

 前橋育英は先発根岸が前橋東打線を12奪三振、無安打とねじ伏せた。打線は二回、飯島の左前打を足掛かりに先制し、四回と五回は計7安打で5得点。七回に黒沢がこの日3打点目の犠飛で勝負を決めた。

 前橋東の走者は四球で出た三回先頭の1人だけと攻略の糸口をつかめず。投手陣も粘り切れなかった。

◎前橋育英・根岸が無安打無得点 7回参考
 192センチの大型右腕が、背番号「1」に込められた大きな期待に応えた。前橋育英先発、根岸崇裕は好調の前橋東打線から12三振を奪い、7回参考ながらノーヒットノーランを達成。役割を果たせなかった選抜甲子園2回戦の鬱憤うっぷんを晴らすように躍動した。

 コースの投げ分けに苦しんだ聖地のマウンドと、全く違う姿があった。この日は「全てが決め球」と断言できるほど、変化球の精度が抜群。球威満点の直球がさらに、効果を何倍にも膨らませた。しっかり低めに集めたことで投球にテンポも生まれた。

 大会以前は精神的な弱さや、上半身が先行しがちなフォームといった課題に悩んだという。下半身を使って投げる意識を徹底し、十分な睡眠など準備を万全にすることで調子を上げた。積み重ねた努力を確かめるように、帽子のつばに「俺ならできる」と力強く書き入れている。

 選抜時は10番だった。荒井直樹監督は今大会のナンバーに「(根岸が)エースになれば、チームにとってプラス」と期待を込めた。根岸にとっても当然、入部当時から憧れ。指揮官の思いにこれ以上ないかたちで応え、喜びもひとしおだ。

 ただし多士済々の投手陣で「1」を背負い続けるのは、生やさしいことではない。「夏までにもっとストレートを押していきたい」と、まだまだ武器を磨いていく。

◎力負けの完敗も 夏に向け収穫…前橋東
 前橋東はスタンドいっぱいの観衆の前で、秋の県王者に真っ向からぶつかった。見せ場をつくれない完敗だったが、ナインは多くのものを得てグラウンドを後にした。

 荒井直樹監督が油断を戒めて送り出した前橋育英ナインは犠打を絡めて先制し、3点目もスクイズ。隙のない戦いぶりに、5戦全てに先発した2年生右腕の今泉祐希は「まだまだ通用しない」と唇をかんだが、それが分かったことこそ収穫だ。打線は大型右腕の速球を打てず、市川斗麻主将も「好投手に打ち勝てる打撃が必要」と課題を受け止めた。

 小暮直哉監督は「たくさんのことが勉強できた試合だった」と下を向かなかった。投打でけん引した西山弥は「個人の力を伸ばさないと上には行けない」。快進撃の達成感でなく、悔しさで終わったことが夏のレベルアップにつながるはずだ。(椛沢基史)

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

前橋東―前橋育英 7回参考ながらノーヒットノーランを達成した前橋育英の先発根岸=高崎城南

 

前橋東―前橋育英 4回裏育英1死三塁、2点目を奪われ、なおも続くピンチにマウンドへ集まる前橋東ナイン

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