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《ホイッスル》前橋東 創部初4強 支え合ってチーム力 

更新日時:2017年5月8日(月) PM 11:43
 高校野球の第69回春季関東地区大会群馬県予選(4月15日~5月4日)を取材した。試合後、監督たちはさまざまな顔をしてベンチ裏に引き揚げてきたが、前橋東の小暮直哉監督だけは常に驚きの表情を浮かべていたのが印象に残った。

 「相手は格上。実感がない」。3回戦で太田工を、準々決勝で農大二を破ると同じ言葉を繰り返した。スローガン「チャレンジャースピリッツ」は、本当に自分たちが弱いと認めるが故に生まれた。それが実力校を次々と破り、創部初の4強入りを果たしたのだから、驚くのも無理はない。

 強豪にも諦めず食らい付くという“精神論”が結果に影響したのは事実だろう。ただ、指揮官の作戦は丁寧で論理的だった。相手投手の配球や特徴を分析して打者の立ち位置から打球方向まで細かく修正し、出塁の可能性がわずかでも高い道を選んだ。それが準々決勝までの打率3割3分1厘に表れた。

 後半の粘り強さも目を引いた。延長戦を制した太田工戦を振り返ると、ナインは回が進むにつれて生き生きとしていった。三回に逆転され、五回の折り返しで1点負けていても誰も焦らない。結果、6番笹沢直樹がコンパクトなスイングで中前に決勝打を運んだ。

 代替わり直後はほとんど勝てなかった。真面目で謙虚な選手たちはひたむきに練習し、くじけそうな仲間がいたら支え合ってチーム力を育んだ。もう一つ指揮官が繰り返した言葉がある。「うちは緊張もプレッシャーもない。楽しみながら試合してます」(中里圭秀)

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