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《準々決勝》藤岡中央 延長を制す 前橋育英に2-1 

更新日時:2017年9月30日(土) PM 11:40
  ▽準々決勝(桐生)
 藤岡中央
  000 001 000 000 01―2
  100 000 000 000 00―1
 前橋育英
 (延長十四回)
 ▽三塁打 高橋紀(藤)


 藤岡中央が延長十四回に及ぶ投手戦を制した。先発門馬は11三振を奪い、6安打1失点で完投した。打線は十四回、中前打の植田を下田が送って2死二塁とし、高橋紀の適時三塁打で勝負を決めた。

 前橋育英は初回、小池の適時打で先制。八回以降4度、得点圏に走者を送ったが生かせなかった。

◎熱闘14回 藤岡中央・エース門馬 強気の投球
 一打出れば同点、あるいは逆転ともなりかねない十四回裏1死二塁、藤岡中央のエース右腕、門馬亮は今夏の甲子園で2本塁打を放った前橋育英の小池悠平を見据えた。「怖い打者。打たれるかもしれない」。しかし、だからこそ「適当に変化球で逃げるのは通用しない。自信のあるストレートで勝負するしかない」と腹をくくった。ファウルで粘られた9球目、あらん限りの力を込めた直球が、勢いよくミットを鳴らした。

 夏初戦の2回戦、延長十五回を投げて力尽きた経験が、この日に生きた。「十五回まで絶対にもつ自信があって強気にいけた」。悔しさを乗り越え、頼もしさが格段に増していた。

 直球の切れも見違えるようだ。甘い球を打たれた夏の反省から、回転数を意識して練習に励み、夏は139キロだった自己最速を141キロに伸ばした。加えて、この試合はわずか1四球。「4強は初でうれしい。何より前橋育英に勝てたのが収穫」と目を細めた。小池は「前に飛ばせなかった」と言い、育英の荒井直樹監督も「すべてのボールの精度が高い」と脱帽した。

 新チームは地元公立校で甲子園を目指そうと集まった2年生が主力。練習内容も選手が主体的に考え、より野球を楽しむようになったという。野手は積極的な守備で支え、十四回に高橋紀史が決勝の適時三塁打。古平一貴監督は、かみしめるように「よくここまで成長してくれた…」。ひたむきなナインの努力が、王者を打ち破った。(中里圭秀)

◎磨いた振り勝負決める…藤岡中央・高橋
 延長十四回2死二塁、藤岡中央・高橋紀史の打球が右中間を破った。「打った瞬間、いったと思った」当たりは決勝の三塁打。ベンチ、スタンドからこの日一番の歓声がわき上がった。

 新チームは1日1500スイングを繰り返してきた。高橋は「積み上げてきたことが、やっと結果に出た」と顔をほころばせた。

 前橋育英への進学に憧れたこともあったが、地元で野球を続ける道を選んだ。それからは「ずっと(育英を)破りたいと思っていた」。磨き上げた一振りで目標を達した。

◎前橋育英 県6連覇逃す 「わずかな気の緩み」
 前橋育英は最後まで藤岡中央の先発右腕を打ち崩せず、県大会6連覇を逃した。荒井直樹監督は「どんな学校も勝ち続けることはできない。負けた経験が次につながる」と前を向いた。

 「わずかな気の緩みです」と、先発の恩田慧吾は十四回の失点を振り返る。それまで粘りの投球で1失点。しかし回を重ねるごとにコースが甘くなり、延長突入とともに右足がつった。「いずれは3年の皆川(喬涼)さんを越えます」と気を引き締めた。

 甲子園で暴れた小池悠平は十四回1死二塁、「恩田から『任せた』と言われ、がぜん燃えた」。力負けしたが、春までにどんな投手でも前に飛ばす打者になると誓った。

 悔しい敗戦に違いない。だからこそ、原動力となる。この日が新たなスタートだ。(高野誠也)

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

藤岡中央―前橋育英 14回を完投した藤岡中央のエース門馬=桐生

 

藤岡中央―前橋育英 14回表藤中2死二塁、高橋紀が植田をかえす決勝の右中間三塁打を放つ

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