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《センバツ・紫紺への決意》健大高崎 打撃強化、頭と体で 

更新日時:2017年3月15日(水) AM 05:32
 機動破壊が通じない相手と、どう渡り合うか。脇本直人(現ロッテ)を擁して健大高崎が甲子園に出場した2014年夏、生方啓介ヘッドコーチ(HC)は課題を突き付けられた。準々決勝の相手は大阪桐蔭。走れたのに負けた。

 平山敦規(現東海大)は3盗塁し、1大会の個人最多記録(8)に並んだ。山上貴之(現大体大)も同点の六回2死から二盗に成功し、勝ち越し機を演出したが、スコアは2―5。力の差は歴然としていた。一番の違いは体格。体の厚みに「ボリュームを感じた」。長打で流れを引き寄せることが全国制覇の必須条件だと、生方HCは改めて思った。

 そこで始めたのが“食トレ”だ。大手製薬メーカーに栄養指導を依頼し、冬場は練習の合間に1合分のおにぎりを食べさせて指導陣が体重を管理した。翌春の選抜大会は3試合で計26安打を放ち、15年夏まで3季連続の甲子園出場と、成果は如実に表れた。

 加えて生方HCは今冬、いくつかの段階に分けた打撃強化メニューを講じた。初めは「お手本探し」。校内のパソコンルームで、各自が目標とする打者の動画や連続写真を集めさせた。理想のフォームをイメージできたら、次は「スロースイング」。自分のミートポイントはどこか。ヘッドの軌道は。どうすればもっと打てるのか―。ゆっくりとバットを振り、一つ一つの動作とその意味を頭と体の両方で理解させた。

 基礎固めを終え、昨年末には1週間の沖縄キャンプで「振り込み」。毎日1500~2千スイングでスイングスピードを鍛えた。1年生主砲の山下航汰は打率5割を超えた昨夏と比べ、秋は調子を落としたが「一からフォームを見直せた。スイングの切れが良くなった」と、再び安打量産の手応えを口にする。

 年明けから「打ち込み」に移行した。身に付けたものを実際の打撃に結実させる最終段階だ。秋は故障で出遅れた右打ちの安藤諭は体重が5キロほど増えて78キロになり「右中間方向への打球が伸びるようになった」とパワーを実感する。

 青柳博文監督は今季「原点回帰」を掲げる。高校野球の「原点」と言える聖地は、健大にとって過去の敗戦から導いた答えを試す場でもある。紫紺の優勝旗に手は届くか。

※詳しくは「上毛新聞」朝刊有料携帯サイト「上毛新聞ニュース」でご覧ください。

「打ち込み」に取り組む健大高崎ナイン。強力打線完成の成否が日本一の鍵を握る

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