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三山春秋

2017/09/13【三山春秋】 相撲人気が続く両国国技館の土俵は「荒木田土」で造られる…

 
 ▼相撲人気が続く両国国技館の土俵は「荒木田土」で造られる。東京の荒川沿い、荒木田原の地名に由来する。今は産地にかかわらず、同質の物を呼び、園芸や壁土に用いられる。粘り気があって大きなひびが入りにくいらしい

 ▼6日のプロ野球巨人-中日戦に合わせ、上毛新聞敷島球場(前橋市)でも荒木田土が使われた。固いマウンドが好まれるプロ野球に対応し、投手が足を踏み出す付近を20~30センチ掘り、荒木田土を何層にも重ねた

 ▼球場の管理責任者、新井悠司さん(28)によると、「選手にけががないこと」を第一とするのはどの試合も同じだが、生活のかかるプロ相手だと気遣いは普段以上になる

 ▼プロの評価は球場のイメージや格に直結すると考えることも気遣いの理由だ。試合後、球団を通して投手からマウンドの感想を聞くことも欠かさない

 ▼試合前日の雨で効果を発揮した内野を覆う50メートル四方のシートは今年の導入後、初めて使った。全国で数例だが、キャンプ地を巡り、情報収集したことが導入のきっかけとなり、スムーズな使用につながったという

 ▼5日付の本紙「かるたでよむ私のふるさと」に「球児のあこがれ敷島球場」とあった。読み札に呼応するように新井さんは「県内で一番あこがれられる球場でないといけない。全国の地方球場で一番を目指したい」と話した。