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三山春秋

2017/05/12【三山春秋】 1960年代後半に生まれた米国映画の新しい潮流、アメリカン…

 
 ▼1960年代後半に生まれた米国映画の新しい潮流、アメリカンニューシネマの代表作に「イージー・ライダー」(69年公開)がある。大型バイクで気ままな旅を続けた若者の物語である

 ▼“自由”を求め続けた故の衝撃的な結末に、むなしさを覚えた方もおられよう。一方で、軽快なBGMに乗って主人公たちが荒野を駆け抜けるシーンに圧倒された方も多いのではないか

 ▼太田市武蔵島町の利根川河川敷には毎年5月初旬になると、主人公のバイクに勝るとも劣らぬ個性的な車両が集まってくる。市内のバイク店が主催する大型連休の恒例イベントで、会場はさながら屋外モーターショーのようだ

 ▼今年は2日間で約2000人が来場した。バイク愛好者らは再会を喜び、思い思いに語り合った。参加者の中には中高年の姿も多く、バイクが若者の特権ではなくなりつつあることを実感する

 ▼長距離運転は体力的にきつく、快適さでは自動車に遠く及ばない。危険とは常に隣り合わせ。にもかかわらず齢(よわい)を重ねても乗り続けるのは、風を切る開放感に一瞬でも“自由”になれた気がするからか

 ▼中高年になれば仕事の責任も増す。日常から解放されて、旅に出たい-。そんな思いにかられることもあるだろう。しかも、外は心地よい春の陽気である。出掛ける際にはくれぐれも、安全運転を心掛けたい。