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三山春秋

2017/10/07【三山春秋】 昨夏のリオ五輪の記事制作に米有力紙のワシントン・ポストが…

 
 ▼昨夏のリオ五輪の記事制作に米有力紙のワシントン・ポストがAI(人工知能)を投入して話題になった。その後も“AI記者”はフットボールの試合結果など850本の記事を配信。戦力として活躍している

 ▼脚光を集めるAI。県内でも病害虫被害をスマホで診断するなどAIを使った農家支援の研究に県が着手するほか、JINS(前橋市)は眼鏡が似合うかどうかをAIが判定するシステムを導入した

 ▼政治の世界ならどうだろう。インターネットに蓄積された膨大な情報を分析し、今、最も必要で効果的な政策を瞬時に提示できるAI政治家。偏見も私利私欲もなく、ひたすら人類平和のために尽くしてくれそうだ

 ▼きっと選挙も強い。自身や所属政党が置かれた状況や世論の動向を解析し、いつ解散したら、いつ出馬表明したら、より有利に戦えるかを世界の政治経済動向も加味して判断できるのだから

 ▼ただ、ネット上の情報だけで政治は機能するだろうか。ITに馴染めない高齢者の声なき声にAIは耳を傾けるだろうか。「保育園落ちた日本死ね」とブログに書いた母親の悔しさを文面から解析できるだろうか

 ▼大義なき解散、政策後回しの合流劇、“でもしか”結党。有権者置き去り、権謀術数の空中戦を見ていると、AIが選挙をやったらこうなるのかもしれない、とも思えてくる。

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