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三山春秋

2017/04/27【三山春秋】 ブドウ農園が多い榛東村の榛名山麓の道を進むと、巨大なパラボラアンテナ4基が立ち並ぶ…

 
 ▼ブドウ農園が多い榛東村の榛名山麓の道を進むと、巨大なパラボラアンテナ4基が立ち並ぶSF映画の一場面のような光景が目に入る。映像配信や企業向けの通信サービスを展開する衛星ネットワーク(東京都)の通信拠点、群馬テレポートセンターだ

 ▼同センターは通信の中継を担い、24時間体制で通信状況を監視している。最大のアンテナは直径が約11メートルある。同社によると、首都圏からのアクセスの良さと、災害の影響を受けにくい強固な地盤が同村に立地した決め手だった

 ▼東日本大震災の際も、近隣の高崎市内よりも格段に揺れが少なかったという。震災時に機能を保った同センターは、被災で分断した各種の地上通信回線を衛星回線で肩代わりして復興に貢献できた

 ▼1年前に起きた熊本地震では熊本、大分両県で19万棟を超える住宅が倒壊などの被害を受けた。近くに建つ住宅が地盤の状況によって明暗を分ける例も多く、改めて地盤の重要性が注目された

 ▼民間地盤調査会社、地盤ネット総合研究所(東京都)が昨年12月に発表した全国の「いい地盤ランキング」で群馬県はトップの沖縄県に次ぐ2位に選ばれた。地震による揺れやすさ、浸水、液状化などの総合判定で災害リスクの低さが高く評価された

 ▼安全を過信することは禁物だが、地盤という足元にある“宝”を見直したい。