文字サイズを変更する
小
中
大
 
 

求人初の2倍超え 人手不足、人数も急増 県内高校生 

 
 来春卒業予定の群馬県内高校生の求職者1人に対する求人数を表す7月末時点の求人倍率は、前年同期より0.39ポイント上昇して2.25倍となったことが29日、群馬労働局のまとめで分かった。統計を始めた1995年度以降で初めて2倍を超え、過去最高だった前年(1.86倍)を更新。人手不足を背景に求人数は21.8%増の7395人となった。

 求人受理状況を産業別にみると、製造業が24.8%増の3486人で最も多かった。自動車を中心とした輸送用機械器具が1132人(20.7%増)とけん引。医療・福祉は36.5%増の737人、建設業は22.4%増の815人だった。

 求職者数は0.8%増の3293人だった。

 労働局は「前年よりも募集人数を増やしている企業が目立つ。ただ求人を出しても人材確保につながらないといった悩みも聞き、人手不足は深刻だ」と説明した。

 求人倍率が高くなる中で、人気企業に応募が集中し、内定を得られない生徒が出てくるという懸念がある。このため労働局は10月、前橋、高崎、太田の3カ所で企業とのマッチングを図る就職面接会を予定している。

前橋工は140人に1180社 採用、来月から本格化

 高校生を対象にした採用活動が来月から本格的に始まる。「超売り手市場」とも言われる状況で、企業は人材確保に苦戦しそうだ。

 「昨年は採用につながらず断念した。今年は何とか入ってきてほしい」。介護老人保健施設運営の大誠会(沼田市)は介護職を数人程度採用したい考えで、資格取得のサポート制度を充実させ、魅力づくりに力を入れる。

 自動車部品製造のミツバ(桐生市)は来春の高校生の採用について前年より10人多い100人を計画。リーマン・ショック後などに採用を抑制した時期もあり、「会社の将来を担う人材を育てていくことが必要」(採用担当者)と判断した。

 一方、前橋工業高では企業就職を希望する約140人に対し、現在までに1180社の求人がある。昨年度1100社だったのと比べて大幅に増えた。研究開発補助や品質管理など従来なかった分野の求人も増え、進路指導の担当教諭は「生徒にとっては希望職種に就きやすい状況が続いている」と話す。