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三山春秋

2017/04/26【三山春秋】 群馬県は60歳以上の選手を対象にした還暦野球の発祥地。1981年に県内チームを束ねる…

 
 ▼群馬県は60歳以上の選手を対象にした還暦野球の発祥地。1981年に県内チームを束ねる連盟が発足し、同年初めて県大会が開かれた。第1回全日本大会の会場も群馬県。ちょうど「昭和還暦」の年にあたる85(昭和60)年だった

 ▼以来、野球熱は鎮まることはない。連盟によると、還暦のチーム数は69、70歳以上の古希のチーム数は31、さらに年齢が上のグランド古希、傘寿を合わせると計110チームに上り、他の都道府県を圧する数だという

 ▼今月20日に伊勢崎市で決勝があった県大会を観戦した。攻撃前に円陣を組み、気合いを入れる様子はまさに「野球少年」と変わらない若々しさだ

 ▼「勝った、負けた、打った、打たないと一喜一憂してしまう。興奮する」「試合ごとに、ケースごとに『同じ』は絶対にない。だから面白い」。野球の魅力について語る選手の口調は熱い

 ▼連盟の大会は小中学生や高校生らの球場使用に配慮し、平日が中心。最近は仕事と重なり、メンバーがそろわないケースも増えたという。優勝チームの投手も準決勝は欠場した

 ▼年金の支給開始年齢引き上げに加え、政府の「1億総活躍プラン」で高齢者の就労促進がうたわれる。還暦プレーヤーにとっては逆風かもしれない。ただ、働いて社会に貢献するだけでなく、球場で輝くことも大事な「活躍」だろう。

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