文字サイズを変更する
小
中
大
 

三山春秋

2017/03/15【三山春秋】都心でも寒さが緩み、足取りは軽くなる。陽気に誘われ… 

 
 ▼都心でも寒さが緩み、足取りは軽くなる。陽気に誘われ皇居の周辺を歩くと、カンヒザクラが濃い桃色の花を揺らせていた。散策する親子連れの脇を、ジョギングする老若男女が息を弾ませ走り去る

 ▼皇居や外苑は都民にとって身近な憩いの場だ。本県では草津町のご静養などでたびたび来県される天皇、皇后両陛下に近しさを覚え、敬慕の念を抱く県民は多いだろう

 ▼2月28日~今月6日に両陛下はベトナムを公式訪問しタイにも立ち寄られた。首席随員を務めた元外相の中曽根弘文参院議員は親善の成果を振り返る。「両陛下が互いを気遣う姿、温かい人柄が多くの現地国民を感動させた」

 ▼天皇陛下が退位の意向をにじませた「お言葉」を昨年8月に公表されて半年余り。この中で高齢に伴う体力低下などへの不安から、模索を続ける「象徴天皇の務め」を果たす困難さを示唆された

 ▼退位を実現するため、衆参両院の正副議長は17日に各党派全体会議を開き、国会としての見解をまとめる方針だ。特別法を制定し根拠規定を皇室典範の付則に書き込むことで与野党が歩み寄る

 ▼皇室を巡っては「女性宮家」創設を含めた皇位の安定的継承策の検討を急ぐべきだとの声も強い。天皇は「国民統合の象徴」であるだけに、その在り方の議論は歴史や文化的側面を踏まえ、幅広い合意形成の努力が欠かせない。