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三山春秋

2017/05/13【三山春秋】 伊勢崎市内で最も高い赤堀地区の峯岸山(標高168.3メートル)。その北西部にある…

 
 ▼伊勢崎市内で最も高い赤堀地区の峯岸山(標高168.3メートル)。その北西部にある1.6ヘクタールの山林を守ろうと、市民ら約20人でつくる赤堀自然里山クラブ(下村玲子代表)が16年前から活動を続けている

 ▼きっかけは地球温暖化対策に取り組む中、森林の必要性を痛感したことだった。「啓発ではなく具体的な行動を」と市内を探し回り、この場所に出合った

 ▼地主の了解を得て環境保全活動を始めた当初は長年放置されており、シノやカシが伸び放題。不法投棄されたテレビやタイヤも多く、中に入れないほどだった。だが、外周から少しずつ切り開き、下草刈りや間伐、枯れ木の除去を続けると、さまざまな植物が増え、目に見えて効果が出てきた

 ▼2015年農林業センサスによると、群馬県の森林面積は関東7都県で最も広い40万ヘクタールだが、平野部の同市はわずか25ヘクタール。下村代表はこの里山を「伊勢崎に残された宝物。失ったら二度と手に入らない」と力を込める

 ▼クラブは毎年、斜面に手作りした客席で聴くコンサートや里山自然体験教室を開いている。年齢を問わず多くの市民に里山の魅力を体感してもらうのが目的だ

 ▼会のメンバーは60代が中心となり、次世代への継承が課題となってきた。今年のコンサートは20日。多くの人が貴重な自然に触れ、活動の輪が広がる機会になってほしい。

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