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求む! 元気な高齢者 群馬県内企業で60代の雇用進む 

 
 少子高齢化で若い労働力が不足する中、群馬県内企業が働く意欲のある定年退職者らを戦力として迎え入れている。採用条件に「60代以上」をうたったり、定年を70歳まで延長したりして間口を広げる。国も改正高年齢者雇用安定法に基づき、企業に環境整備を求めており、元気な高齢者の活躍の場が広がっている。

◎「生涯現役社会」実現へ
 「60代、定年退職者大歓迎!」。県内の公共ホールを管理するトーマス(高崎市)はホームページで呼び掛ける。同社は、自治体から委託を受けたホールの舞台管理や保守点検などを手掛け、その業務を担う契約社員を数人募集している。

 60代に照準を合わせたのは、親会社でコンサート企画のハンプトンジャパン(同市)の加藤耕二社長(62)だ。自身が60代になり、「まだまだ仕事ができる年代。真面目に定年まで勤めた人を雇う会社があってもいい」との思いから、未経験者でもできる業務を親会社から切り離し、3月に子会社を設立した。

 舞台裏で器具を扱う仕事だが、難しい作業はなく、入社後3カ月間は研修もある。体調や家庭環境に合わせられるよう、契約は1年更新。「60代も頑張ろうというメッセージを出せたらうれしい」と期待する。

 赤城カントリー倶楽部を運営する三共観光開発(桐生市)は、定年を65歳としているが、希望すれば70歳まで働ける制度にした。“第二の人生”を送りたい人の新規採用も積極的だ。「定年後は空気の良い所で働きたい」「草刈りや清掃は得意」という求職者は多く、ゴルフ場のコース管理担当として受け入れる。

 新採用した60代以上は9人と、スタッフ全体の14%を占める。井草算雄専務は「高齢者も多く、仲間意識を持って生き生きと活躍してくれている」と話す。

 改正高年齢者雇用安定法は、企業に対し定年の廃止などの措置を講じるよう義務付けている。群馬労働局は「高齢の求職者は年々増加している。若い人が多い業種などで意識の薄い企業もあるため、生涯現役社会の実現に向け啓発していく」としている。

昨年11月には高崎市内で、先進的な企業の担当者を招き、高齢者雇用についての制度や助成制度を学ぶワークショップも開かれた(2016年11月10日付本紙より)

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