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三山春秋

2017/05/15【三山春秋】 古くは東山道、中山道の時代から、群馬は人の往来が盛んだ。早駆けの“高速交通”も…

 
 ▼古くは東山道、中山道の時代から、群馬は人の往来が盛んだ。早駆けの“高速交通”も近年始まったことでなく、人馬に頼って江戸までを1日で駆けた記録がある

 ▼1643(寛永20)年10月、坂本宿(現安中市)を未明にたった加賀藩主前田光高の一行は126キロを駆け抜け、午後1時には江戸本郷の加賀藩下屋敷に着いた。道路史研究の武部健一氏が加賀藩史料で見つけた猪突ちょとつ猛進の移動劇だ

 ▼合戦に駆け付けたわけではない。正室に迎えた将軍家ゆかりの姫君が、江戸で産気づいたという。金沢から坂本宿までは4日を要し、関東平野に出て身も心も一気に加速したのだろう

 ▼今もせわしい群馬の車社会、ちょっと一息入れてもらおうと、高速道をスマートインターで途中下車し、近くの道の駅を利用できる社会実験が27日に始まる(10日付本紙)。対象の道の駅は玉村宿(玉村町)もっくる新城(愛知県新城市)ソレーネ周南(山口県周南市)の3カ所だ

 ▼全国初の試みだから、道の駅の利用状況にも関心が高まる。ライバルとなる新城は朝の卵かけご飯が人気で「行ってよかった!道の駅ランキング」全国16位。周南は鮮魚市場、研修施設、芝生広場、ホールまである

 ▼玉村は駐車スペースこそ最多187台だが、どんな魅力を発信していくのだろう。地域の輝きで急ぎ足の人を振り向かせたい。

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