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三山春秋

2017/03/01【三山春秋】 きょうから3月。「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」という言葉があるように、…

 
 ▼きょうから3月。「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」という言葉があるように、桜が例年と同様に美しい花を咲かせる一方、人事異動で働く場が変わったり、定年退職で第二の人生に踏み出す人などがいて、組織を構成する人が入れ替わる時季となる

 ▼そんな定年退職者や中高年向けに、自分を新しくするために新聞という大学に学ぼうという本が出版された

 ▼書名は『新聞大学』(扶桑社刊)。著者はお茶の水女子大名誉教授で、ベストセラー『思考の整理学』を著した外山滋比古さんだ

 ▼外山さんによれば、年を取っても、自分のことは自分でする気持ちを強く持てば、老化を近づけないようにすることは可能。知力の弱化の防止、知識の更新、自己学習には「新聞がもっとも具体的、かつ、簡便」として、毎日、じっとしていても手元に届く新聞を活用しない手はないと説く

 ▼新聞作りに携わる者全てをうれしくさせる本だ。全国の新聞社が集う日本新聞協会は発行部数の減少が止まらない中で救世主的な役割が期待できると、著者に感謝状を贈呈してもおかしくない

 ▼もっとも、喜んでばかりはいられない。深読みかもしれないが、新聞大学で学ぶ学生のために、新聞も自らの“老化”防止に互いに切磋琢磨せっさたくまし、自分を新しくしろと言われている気がするからだ。

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