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三山春秋

2017/05/19【三山春秋】 独特の青を基調とした作品で知られる画家、松本竣介や、竣介に大きな影響を与えた…

 
 ▼独特の青を基調とした作品で知られる画家、松本竣介や、竣介に大きな影響を与えた野田英夫の作品を中心に展示している桐生市の大川美術館。普段は静かだが、時折、子どもたちでにぎわう日がある

 ▼小学3年から中学3年を対象に市が発行している優待券を利用し、夏休みや年度末に数十人単位でやって来るためだ。この優待券を使って美術館に足を運ぶ児童・生徒は年間約1500人に上る

 ▼子どもたちは竣介や英夫の作品をただ鑑賞するだけではない。学芸員に積極的に質問したり、作品を見て、感じたり考えたことを、話してくれることもあるという

 ▼「美術作品は、作家の考え方や意見を反映したもの。だから美術館に来れば、いろいろな考え方に触れられる」。ある美術館の学芸員が、こう話していたのを思い出す

 ▼質の高い作品は見る人にさまざまなことを感じさせてくれる。表現や構図、感性や思い、作家の生き方や考え方にも触れられる。そうした体験は、想像力や考える力を培うことにつながるのではないか

 ▼子どもが被害者となる犯罪や事故が絶えない。大人が手を差し伸べることは大切だが、限界がある。想像力を働かせて危険を察知、回避したり、克服していく方法を自身で考えることが 必要だ。そんな賢い子どもを育てる場として、美術館をもっと活用してもいい。

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