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三山春秋

2017/05/04【三山春秋】 「よく利用するニュースメディアは?」。先日、県内の大学生200人にこんな質問をする機会を…

 
 ▼「よく利用するニュースメディアは?」。先日、県内の大学生200人にこんな質問をする機会を得た。選択肢を示し、手を挙げてもらったところ、テレビ、インターネットが半数以上。新聞はわずかだった

 ▼そこまでは予想の範囲。メディアをネットに限定し「ニュースアプリ」など五つの選択肢を挙げて利用の多いサービスを聞いたら、LINEなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)が最多。学生へのSNSの浸透ぶりにあらためて驚きと脅威を感じた

 ▼いつでも、どこでも、情報を発信、共有、拡散できるSNS。コミュニケーションの手段としてだけでなく、ニュース媒体や広告ツールとしての利用が広がる

 ▼心配なのは不確かな情報やうそが意図的に、あるいは不作為でまき散らされないかということ。米大統領選では「ローマ法王がトランプ氏を支持」といったフェイク(うその)ニュースが横行した

 ▼日本でも医療情報のまとめサイトで不正確だったり無断転用の記事が見つかり問題に。2016年度はネットメディアの力とともに危うさも再認識された1年だった

 ▼事実が二の次にされかねない状況下、米国では主要紙が選挙を挟んでデジタル版の購読者数を伸ばした。デジタル社会の進展で、信頼できる情報を伝える新聞社の使命と責任があらためて問われている。