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視点オピニオン21

会のHP制作 交流拡大、活動の励み

館林城の再建をめざす会会長 田中茂雄
 
 館林城の再建をめざす会の活動はホームページ(HP)の制作から始めた。館林市民の約半数が城の存在を知らないという事実を知り、館林城の広報が緊急課題となった。

 忘れられた館林城を復活させるには、城の魅力をわかりやすく伝えることが求められる。HPはまさに理想のメディアだ。情報確認も24時間OK! すばらしい。

 HP制作は基本構造が大切だ。以下の六つの項目で構成することにした。
 ①会の目的と成り立ち
 ②調査・イベント情報
 ③館林城・城郭紹介
 ④館林藩の歴史・資料
 ⑤懐かしの古写真紹介
 ⑥ご意見メール

 重要なのは館林城の城郭紹介と歴史。そして活動報告だ。

 近世館林城の歴史を調べれば、だれでも魅力に圧倒されるだろう。1590(天正18)年、徳川四天王・榊原康政が江戸防御の拠点として館林に城をつくる。その後、徳川綱吉が城主となると25万石にふさわしい城に改修。徳川の威光を示す華麗な城になった。その魅力をわかりやすく、美しくビジュアル化するのが使命だ。

 館林城の魅力を紹介するページとして①近世館林城の歴史。ハード(城郭計画)とソフト(城主の変遷)の解説②総構えの構造について。堀・土塁、城下町と城内の城門研究③城内の建築について。御屋敷・侍屋敷・城門・櫓(やぐら)・土塀・米蔵・藩校など④城下町の構造について。寺と町人と武家の町割り⑤街道と道について。日光脇往還、大名小路―などさまざまな文献をあたり、絵図を読み解き、一つ一つ研究成果をアップした。公開は2012年2月からである。

 デザイン作業は地道な仕事であり、時間も費用もかかる。プロのスタッフも必要だ。幸い建築家、イラストレーター、編集者の協力が得られ完成度が高まった。現在もHPに成果を蓄積している。ぜひ見ていただきたい。「館林城」と検索すれば最初にヒットするはずだ。

 思わぬ楽しさもある。読者からの応援メールも届くし、感謝のメールもあるのだ。

 遣米使節団(日米修好通商条約批准のため)の一員だった館林藩の岡谷荘三郎のページを読んでくれた「万延元年遣米使節子孫の会」事務局からメールが届き、荘三郎の情報を利用したいと申し出があった。荘三郎の詳細が今まで不明だったそうだ。こうした広がりが、制作の励みになっている。

 HPで発表した成果をパネルにプリントし、展覧会を開き、「館林城の 再建をめざす会」をデビューさせる企画へとつながった。13年7月に開催された「よみがえる館林城展」だ。大成功を 収めた展覧会の詳細は 次回紹介する。



館林城の再建をめざす会会長 田中茂雄 東京都千代田区

 【略歴】館林市生まれ。桑沢デザイン研究所卒。デザイン事務所コンセプト代表。「ぴあ」、新国立劇場バレエなどのアートディレクターを歴任。空手道場「優風館」館長。

2017/03/16掲載