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視点オピニオン21

外国人と友達になろう 共通点探しから信頼を

マンチェスター大大学院生、元JICA国際協力推進員 西梨月
 
 先日、中国人、韓国人、日本人の友人4人でご飯を食べていた時のことです。出身国は違っても同世代なので、毎回いろいろな話題で話が弾むのですが、今回は子どもの頃に見ていたテレビや遊びの話でとても盛り上がりました。

 「小さい頃どんなテレビを見ていたの?」という質問に、私はセーラームーンやクレヨンしんちゃんを見ていたと答えたところ、中国人と韓国人の友達も、「見てた、見てた!」と相づちを打ってくれたのです。他にも、ウルトラマンや名探偵コナンを見ていたと、ウルトラマンのポーズやコナンの主題歌まで知っていました。その後、ゲームの話題となり、ポケモンの話で持ち切りになりました。ポケモンの名前や対戦の時に流れる音楽、裏技など小学校の時に友達としていたような会話になり、とても懐かしくなりました。

 日本のアニメやゲームが外国で人気ということは知っていましたが、20年前、それ以前から海を越えて、子どもたちを楽しませていたのだなと思うと、あらためて日本のアニメやゲームは素晴らしいと感じました。

 海外にいると、出身国のことなど今まで知らなかったことを聞き、違う文化って面白いなと感じることが多くあります。今回は子どもの頃の共通の思い出で友人を知ることができました。やはり、共通の話題となるといつも以上に盛り上がり、仲も深まったように感じます。

 心理学的に、このような共通の話題は親近感を生むそうです。そして、親近感を覚えると安心を感じ、これが繰り返されて信頼関係が構築されていくそうです。やはり、同じ趣味や経験の話をすると、自分も相手も同じだ、という感情になりますよね。

 外国人の友達をつくりたいと思った時、言葉もわからないし、国のことも知らないし、何を話して良いのかわからないと考えてしまうかもしれません。私も新しい人と接する度に、何を話したら良いのかと頭を悩ませます。でも、私はそのような時には、たくさん質問をすることにしています。出身地や趣味、学生時代の話や家族のことなど、いろいろな質問をしているうちに、自分との共通点が見つかり、その話題で会話が弾むようになってきます。そして、親近感を覚え、会話も楽しく、信頼関係も築かれてきます。

 日本にいる外国の方であれば、日本食を食べていたり、どこかへ旅行をしていたり、日本での経験を持っているので、共通点も見つけやすいと思います。外国の方との会話は言葉が通じないかもと不安になりがちですが、相手も同じように感じていますし、意思疎通ができた際には一気に親近感が増します。ぜひ相手との共通点を探すところから、外国の方とのコミュニケーションを始めてみてください。



マンチェスター大大学院生、元JICA国際協力推進員 西梨月 英国・マンチェスター

 【略歴】伊勢崎市出身。立命館大卒。青年海外協力隊でネパールに赴任後、本県でJICA国際協力推進員を務めた。英国マンチェスター大大学院修士課程在籍中。

2017/07/22掲載