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三山春秋

2017/04/20【三山春秋】 年度初めの歓迎会シーズン。東京のあちこちでお国自慢の…

 
 ▼年度初めの歓迎会シーズン。東京のあちこちでお国自慢の光景を目にする。地方出身者は古里を誇り、転勤者は前任地を語る。全国規模で人が出入りする東京ならではの風物詩だ

 ▼観光地や歴史、文化、県民性の講釈もいいが、中でも盛り上がるのが地酒の話。杯を重ねながらの地酒談義は格別だ

 ▼そんな酒好きの楽しみが増えそうだ。発泡性の日本酒の普及を図る「awa酒(あわさけ)協会」が先日、東北から九州の蔵元8社の9銘柄を初めてawa酒に認定した。国産米による純米酒であることや自然発酵による一定のガス圧などの基準を厳格に審査した

 ▼本県では永井酒造(川場村)の「水芭蕉PURE」など2銘柄を認定。試飲すると炭酸が甘さを引き立て、すっきりとのどを通った。協会理事長を務める同社の永井則吉社長は「スパークリングワインと並んで世界で愛される乾杯酒を目指す」と力を込める

 ▼ただ、協会によると蔵元数や清酒出荷量はピーク時の3分の1にまで減少。背景に若者の酒離れや酒類の多様化がある。少子高齢化で国内市場が縮小する中、awa酒は海外進出を見据えた切り札でもある

 ▼2020年東京五輪や訪日観光客の増加を追い風に協会は100社100万本体制を目指すという。全国津々浦々のawa酒を飲み比べ、古里自慢をできる日が待ち遠しい。