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視点オピニオン21

治安向上の願い 防犯ソングで意識高揚

県防犯協会専務理事 伝田弘二
 
 今回で3回目の掲載になります。1、2回で振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺をテーマにしましたが、残念ながら、新聞記事では、毎日のようにオレオレ詐欺や還付金詐欺の被害記事が掲載され、発生が止まりません。

 先日、県主催の振り込め詐欺等根絶協議会の会議に出席しました。昨年、県内では振り込め詐欺などの特殊詐欺が222件、約5億7440万円の被害が発生しました。今年に入っても発生の増加に歯止めがかからない状況です。今年も昨年に引き続き、一人でも多くの県民に振り込め詐欺などの実態を周知する必要があります。被害防止には、家庭、地域、職場などでの防止対策が必要だと思います。特に、還付金詐欺の被害は「医療費等が戻ります。ATMコーナーで手続きをしてください」と、その巧みな手口にだまされてしまいます。還付金がATMコーナーで戻ることは絶対にありません。県警がポスターを作製して被害防止を呼び掛けていますが、関係機関、団体も引き続きの呼び掛けが必要と思われます。

 一方、昨年の犯罪情勢を見ますと、治安のバロメーターといわれる刑法犯認知件数は1万4006件(前年対比13%減少)で、件数は戦後最少を記録したとのことでした。また、交通人身事故は1万3574件(前年対比10.9%減少)、死者62人で、死者の統計は、本県の交通統計上で史上最少の記録ということでした。このように犯罪や交通事故の発生が減少傾向にあるというのは、群馬の治安情勢が好転に移行してきて、県民の体感治安も向上するものと思われます。

 これは、県、県警をはじめとする関係機関・団体、ボランティアなどの諸活動の結集であろうかと思います。今年も昨年に増して、治安情勢の向上を願うばかりです。

 このたび、県防犯協会は広く県民に安全安心な街づくりを呼び掛けるため、防犯ソング「笑顔が輝る街に」のCDを作製しました。歌手は、地元群馬出身の沢田知佳さんです。沢田知佳さんは、ご存じの方も多いと思いますが、「尾瀬慕情」を歌っている歌手で、作曲も担当していただきました。この防犯ソングは、ポップス調でとても軽快な曲になりました。

 歌詞は5番までですが、1番が振り込め詐欺等の防犯、2番が不審者、防犯ブザー、3番が空き巣犯の防犯、4番が自転車のツーロック、5番は地域でパトロールの内容になっています。防犯ソングは、県防犯協会のホームページで聴けますので、一度ご覧になってください。

 今後は、各地域の防犯イベントや青色回転灯装備車(青パト)などで皆さんの耳に届けたいと思います。この防犯ソングがより多くの皆さんに届き、防犯に対する意識の高揚が図れれば幸いであります。



県防犯協会専務理事 伝田弘二 前橋市

 【略歴】渋川市出身。1974年に県警警察官拝命。桐生、長野原両署長、県警本部交通企画課長、鑑識科学センター長などを経て退職、2016年4月から現職。

2017/03/02掲載
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