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視点オピニオン21

人はなぜ働くのか 思考の柱 しっかりと

ナカダイ リマーケティング課リーダー 福崎幸乃
 
 先日、教職に就いている友人から「人はなぜ働くのか、というテーマで授業を行うために意見が欲しい」という相談がありました。回答は、①好きなことの追求②世のため人のため③お金を稼ぐため④出世・有名になるため⑤その他―の5択です。連絡を受けた私を含む4人は複数回答ではありますが、全員が選んだのは⑤でした。

 「人はなぜ働くのか」。皆さんはどのように回答されるでしょうか。生活のため、家族のため等はもちろんあるかと思いますが、もう一歩踏み込んだとき、どのような理由が出てくるでしょうか。

 答えがあるテーマではありませんので、100人いれば100通りの回答が出ると思います。私たち4人の回答ももちろんバラバラでしたし、環境や立場の違う他の人の意見は新鮮でもありました。私自身にとっては、高校や大学を選択した時の思い、就職活動をしていた時の思い、社会人になってからの思いを見つめなおす良い機会になりました。

 私の勤める会社は、個人の価値観や考え方をとても大切にしています。廃棄物に新しい価値を見いだすため、さまざまな角度からの意見が必要となるためです。年齢や性別、立場、過去の経験が違うからこそ、いろんな意見やアイデアが出る。

 それは社員の経歴にも表れていて、出身は東京、千葉、神奈川、山形、青森、チェコなど。専門は数学、建築、デザイン、文学、演劇など。年齢も10代から60代まで、さらに業界には珍しく、男女比はほぼ半々です。全員もれなく個性的で、意外な特技や趣味を持っていたりします。もちろん、打ち合わせの際にはさまざまな意見が出てきます。

 なぜ働くのか。そのことを考えたとき、たどり着くのは、自分の価値観、考え方、思い等のすべての思考の「柱」になる部分だと思います。この柱は、恐らく年齢や経験を重ねていけばいくほど、揺るぎないものになっていく。私も、10代のころふわふわとしていた柱は、今では徐々にしっかりしたものになってきています。仕事柄、多くの方の柱に触れる機会に恵まれており、その機会は本当に重要な、貴重な経験になっていると感じています。

 今回の友人の問いかけをきっかけに、私は今まで聞いたことのなかった友人の柱を、参考のために話をした家族の柱を聞くことができました。身近な人との話でも、共通する点、異なる点、自分では思いもしなかった点など、さまざまな発見があり、その発見はまた自分の柱の一部になっていくと思います。自分のため、家族のため、そして廃棄物の新しい未来のため、しっかりとした柱を持ち、また他の人の柱を受け入れながら、成長していきたいと思いました。



ナカダイ リマーケティング課リーダー 福崎幸乃 前橋市西片貝町

 【略歴】前橋市生まれ。群馬高専、新潟大卒。2010年に産業廃棄物処理業のナカダイ入社。リマーケティング課のリーダーとして、廃棄物の新しい活用方法を考えている。

2016/07/16掲載