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視点オピニオン21

ジャズで街おこし 学生は桐生の宝

かんのんまちづくりの会会長 大須賀幸雄
 
 かんのんまちづくりの会の最初のイベントは2007年11月の浄運寺本堂でのジャズライブでした。出演はピアノハクエイ・キム、ベース金森もとい、ドラム森博彦、ボーカル宮原美絵で、約300人が集まり大盛況でした。このライブでは寺の詠唱部とジャズの融合で浄土宗歌の月影を演奏してスタートしました。演奏を聴いていた人の中には、阿弥陀(あみだ)様と観音様が今ここに居て多くの人をこのために呼んだと感じた方や、演奏を聴いていて涙が出てきた感動したと言う方などがいらして会場に衝撃を与えました。

 桐生ジャズの先輩が桐生機音ジャズの街と言うように、桐生にはジャズと織物の音とが良く合うと言われ、わが会でもジャズによる街おこしプロジェクトを実施することになり、街中ジャズライブを本六ふれあい市、買場紗綾市などでこれまで10回実施しています。

 街おこしジャズライブの演奏は全国から集まって桐生にいる群馬大学理工学部モダンジャズ研究会にお願いしています。私どもでは学生は桐生の宝であると考えているからです。群大生は卒業後、各地の企業に就職して学生時代の良き思い出を人々に話すことにより、桐生の宣伝マンになるのだからと思うのです。だから学生の応援をしています。例えば彼らが企画する七夕ライブでは、浴衣の着付けや広報の仕方などで、彼らの織物街桐生でのジャズライブの演出に協力しています。

 また演奏レベルの向上にも、プロミュージシャンによるワークショップを行っています。ジャズによる街おこしをやりながら、まちづくりアドバイザーからは、まちづくりとは①まちづくりのテーマや目標を見つける②まちづくりの担い手を見つける③目標に向かった行動を決める④まちづくりのルールを決める―これらを考えること、そしてこれまでの話題を集約してまちづくりの成果を、確認しなければいけない、小さなことでも成功すれば大きなきっかけになるとの提言がありました。

 かんのんまちづくりの会の平均年齢は37歳で私が最年長者です。主力で活動しているのは30代の諸君です。ここ数年、50代以降の会員が脱会して新入会員に20代の人が入ってきています。それゆえに会の平均年齢は毎年下がっています。

 イベントなどを続けながら成功させるためにはどうあるべきかを体験しながら、まちづくりの目標に向かって勉強しています。会のルールは設立当時と比べると変わってきていると思います。現在の会の活動は専門的になってきています。私にとっては良い意味でのジェネレーションギャップも感じますが、この会の若手こそが次のまちづくりの担い手になっていくと思っています。



かんのんまちづくりの会会長 大須賀幸雄 桐生市天神町

 【略歴】千葉商科大商経学部卒。観光物産卸売業の芝紀繊商社長。浄土宗の浄運寺総代。仏教の教えを基に、さまざまな活動を通してまちづくりに携わっている。

2017/03/05掲載