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三山春秋

2017/08/27【三山春秋】 夏休みも終わりを迎え、宿題の最後の追い込みに汗を流した家庭も多いのでは。最近では…

 
 ▼夏休みも終わりを迎え、宿題の最後の追い込みに汗を流した家庭も多いのでは。最近では当事者の子どもより親が、あれこれ気を回すことも多いと聞く

 ▼のんびり構える子どもの様子を見ながら、小学生の時に、始業式が終わってから友人と課題の工作用材料を買いに行ったことを思い出す。その夜から作り始めた急造品を提出した覚えがある

 ▼そういえば当時、親からあれこれ言われることはなかった。のんびりした時代だったのかもしれない。今は多くの宿題に加え塾や習い事、部活と予定が詰まり、子どもも自由になる時間が少ない

 ▼充実したスケジュールをこなし、空いた時間もできるだろうが、身近には無料で楽しめるゲームがあふれている。ネットの世界に入れば情報の渦に巻き込まれていく

 ▼社会人になり時間に追われるようになると、学生時代「退屈だな」と思った時間の貴重さが身に染みる。何もせず、時間を自分一人のために自由に使える素晴らしさ。ただ、今は静かな環境で一人考えを深めていく時間を生み出すには誘惑が多すぎる

 ▼忙しく休みを取りにくい先生も、働き方を改めようと今夏のお盆休みから、全県的に「閉庁日」を設ける取り組みを始めた。子どもも大人も心の余裕が必要だ。一見無駄にも思える、何もしないというぜいたくな時間を大切にしてほしい。