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三山春秋

2017/08/28【三山春秋】 この夏は、政治が熱かった。7月の東京都議選で自民党が惨敗し、8月早々に内閣改造…

 
 ▼この夏は、政治が熱かった。7月の東京都議選で自民党が惨敗し、8月早々に内閣改造が行われた。9月1日の民進党代表選も政治の節目となるが、最大のキーパーソンは小池百合子東京都知事だろう

 ▼内閣改造の日、都内で小池知事の話を聞く機会があった。シャープな語り口でひきつける一方、東京と地方の関係に話題が及ぶと釈然としない思いに駆られた

 ▼全国知事会は若者の東京流出を問題視し、23区内にある大学の定員増抑制を政府に要望している。東京都は要望に同調しておらず、小池知事は「地方が努力して、いい大学を作れば若者は集まってくる」と、自助努力の必要性を指摘した

 ▼都知事の立場は理解できるとしても、東京一極集中の是正は重要な課題だ。連携する日本ファーストの会が国政を目指すというのなら、地方の苦境を見つめ、広い視野に立った政策理念やビジョンこそ求められる

 ▼小池知事を取り巻く政界再編の思惑は「日本をこうしたい」という本物の志の表れなのか、人気便乗のあやかり戦術が先行しているのか、まだ見極めはつかない

 ▼転じて群馬の夏は、新人が当選した渋川市長選こそあったが、衆院選や2年後の知事選をにらみ、見えない思いがうごめく。信を問う時は、目先の戦術よりも「日本を、群馬をこうしたい」と明解なビジョンが語られてほしい。