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三山春秋

2017/03/13【三山春秋】 世界に冠たる長寿国と言われても、日本人男性はそんなに喜べない。平均寿命は、女性…

 
 ▼世界に冠たる長寿国と言われても、日本人男性はそんなに喜べない。平均寿命は、女性86.99歳と男性80.75歳(1日発表の2015年確定版数値)で6年以上の開きがある

 ▼男女の生命力みたいなものが元来違うのだと思っていたら、「先進国の中では大きな格差」と先日来県した水無田気流みなしたきりゅう国学院大教授(詩人、社会学者)が指摘していた。米国の男女差は4年、アイスランドやスウェーデンは3年程度で、6年の差は何か特別な理由があるに違いない

 ▼男女平等度の高い国ほど余命格差が小さい-とは水無田教授の持論だ。日本型サラリーマンの生活習慣や、定年後の社会的孤立といった問題を考える前に、もっと気になる数字がある

 ▼国立社会保障・人口問題研究所の調査に基づく40歳男性の比較で、配偶者と離別した人は、妻帯者よりも平均余命が10年短い。一方の女性は男性ほどの違いがなく、統計も「亭主元気で留守がいい」のである

 ▼威張っているように見えて、男性はひ弱だ。組織の肩書や配偶者の支えがないと、もろくなる。余命格差は心のありようと関係するのだろうか

 ▼群馬に「かかあ天下」という言葉がある。日本遺産の認定を生かす観光面の取り組みだけでなく、生き方、暮らし方を見つめるメッセージとして捉え直したい。男だから、女だからという時代は過ぎ去っていく。