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優秀な人材“囲い込み” インターンシップ受け入れ 

 
 大学や高校の夏休みに合わせ、群馬県内企業がインターンシップ(就業体験)の受け入れに本腰を入れている。就職活動が学生優位の売り手市場となり、人材獲得競争が厳しさを増す中、会社への関心を高め、早い時期から接点を持てる利点があるようだ。

◎売り手市場 企業が本腰
 「サラリーマン向けラーメン店をつくりたい。客単価は800円です」。群馬銀行(前橋市元総社町)が今月、3日間の日程で実施したインターンシップ。大学3年生30人が飲食店の創業者になりきり、事業計画を作成した。発表を聞く側の学生は行員目線で融資できるかを評価し、回転率や売り上げの見込みについて質問した。

 下仁田町出身の男子学生(21)は「銀行の仕事に触れ、より興味が湧いた」と笑顔を見せる。女性活躍推進に向けた取り組みを聞いた高崎市出身の女子学生(20)は「安心して働けそう」と話した。

 人事担当者は「社会人としての働き方を体験してもらいたい。学生たちと早めに話ができる機会にもなっている」と説明し、秋にも開催する予定だ。

■手応えあった
 学生が参加しやすさを求める中、「1日(ワンデイ)インターン」を導入する企業が目立っている。

 スーパーチェーンのベイシア(前橋市亀里町)は昨年まで1回2日間の日程だったが、今年から変更した。8~9月に計8回開き、約200人が参加する。「気軽に参加してもらい、優秀な人材の確保につなげたい」と話す。

 ラスク製造の原田(高崎市新町)も2018年3月卒業予定者を対象として今年1、2月に、群馬や東京、大阪で実施した。参加者の中には採用試験を受けた人もおり、同社は「手応えはあった。本年度も計画中」としている。

■ギャップなくす
 インターンシップは、離職の一因となり得るミスマッチを防ぐ狙いもある。年間を通して随時受け付けている食品容器製造の村山製作所(太田市下田島町)は、実際に現場で材料の移動など補助的な作業を体験してもらう。採用担当者は「学生が持つイメージとギャップがないようにしていきたい」と狙いを語る。

 新たにインターンシップを導入する動きも。アミューズメント事業を展開するNEXUS(ネクサス、高崎市島野町)は冬ごろの実施を企画している。「早め早めに動いている学生に合わせ、取りこぼしがないようにしたい」としている。

群馬銀行のインターンシップに参加し、事業計画作りを体験する大学生

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