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企業設置の保育所増加 多様な働き方支援 

 
 仕事と子育ての両立支援に向け、新たな保育所を整備する動きが群馬県内で目立ってきた。企業主導型保育所が今月、県内で相次ぎ開設され、働き方に合わせた多様な保育サービスを提供する施設として、今後広がりが期待されている。人手不足を解消しようと、伊香保温泉(渋川市)では夜間保育施設の設置が検討されるなど、環境づくりを模索する。

◎日曜祝日も対応 女性就業後押し
 自動車販売のGNホールディングス(前橋市)は今月、同市総社町で企業主導型保育所「まいにちほいくえん」を始めた。自動車販売用に使われていた施設を改装し、グループ会社や同業他社、近隣企業の社員の子ども8人を預かる。

 平日に加え日曜、祝日も開園するのが特徴だ。天野洋一社長は「日曜祝日に預けられる保育園は少なく、ニーズの高さを感じる。会社や業界の垣根を越えて社員が利用し合えるよう、県内各地にできるといい」と期待する。

 入り口付近には迎えに来た親がくつろげるスペースも設けた。1歳の子どもを預ける女性(28)=前橋市=は「基本的に土日勤務だが、両親に頼るわけにいかない。平日も土日も同じ園に行けるのは子どもの成長にとっていい」と話す。

 同市古市町の「ニチイキッズ新前橋駅前保育園」は、ニチイ学館(東京)が開園。同社社員の子どもらが英会話スクールの外国人講師と触れ合う機会をつくるほか、働く親の利便性を高めるため、おむつを販売する。ニーズを測りながら地域に門戸を広げ、さまざまな企業の社員の子どもの受け入れも進める考えだ。

 精密部品加工のユー・コーポレーション(安中市鷺宮)も今月、敷地内に「たんぽぽ保育園」を開園した。従業員の福利厚生充実が目的だが、口コミで広がり、利用を希望する地域住民からの問い合わせが増えているという。同社は「女性が長く働けるような会社にすることが重要。特色として打ち出し、若い世代に会社に興味を持ってもらいたい」と説明する。

◎伊香保温泉は「夜間」検討
 一方、旅館の人手不足に悩む伊香保温泉では、渋川市が昨年7月から、市立伊香保保育所で旅館宿泊客が多い日曜、祝日の保育サービスを始めた。伊香保温泉旅館協同組合は旅館の夜間業務を担う子育て世代の負担減に向け、年度内にも夜間保育の開始を検討している。

 ある温泉旅館の若女将おかみは「人手不足はどこの旅館も共通した悩み。女性が働きやすい職場にするには夜間保育は必要だ」と話した。

 《企業主導型保育所》 子どもに対する保育士の人数など一定の質を満たすことを条件に、認可保育所並みの助成金を国から受け取れる企業設置の認可外保育所。待機児童対策として2016年度に始まり、助成が決まった施設は3月末時点で全国871施設、県内8施設。既存の事業所内保育施設でも、条件を満たせば対象となる。

開設された「まいにちほいくえん」

 

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