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三山春秋

2017/02/28【三山春秋】 「起立、注目、礼」。県内の学校で授業や学級活動を始める際に繰り返されてきた…

 
 ▼「起立、注目、礼」。県内の学校で授業や学級活動を始める際に繰り返されてきたおなじみの号令だ。前橋と高崎、渋川市にある小中高校に通う、おいやめいに聞くと、今でも普通に使われているという

 ▼県内の生活文化について取り上げた『群馬を知るための12章―民俗学からのアプローチ―』(板橋春夫著、みやま文庫)は、序文の中でこの号令を巡るユーモラスな逸話を紹介している

 ▼登場するのは、著者が以前、指導していた県内の大学。初めての授業では県外出身とみられる号令当番の学生が「起立、礼」だけを言ったが、2度目の授業の際に県内出身の学生が「注目」を大きな声で挟み、教室中が騒がしくなったという

 ▼群馬方式の号令がどのように生まれたかは判然としない。それでも方言学を専門とする共愛学園前橋国際大の佐藤高司教授は「群馬出身という意識付けをするきっかけになる」と指摘する

 ▼高崎市在住の漫画家、井田ヒロトさんの作品『お前はまだグンマを知らない』(新潮社)の実写ドラマが3月、日本テレビで全4回(毎週火曜午前0時59分~)放送される

 ▼漫画では他県から転校してきた主人公が秘境「グンマ県」でさまざまなカルチャーショックを受けた。号令を含めて上州特有の生活文化がどのように実写で描かれ、他県の人に受け止められるか楽しみだ。