県産食材を食べよう!
今月はシュンギク
おいしい元気

暴飲・暴食で 疲れた胃腸に

すき焼きや鍋物野菜に欠かせないシュンギクは今が旬で、独特の香気と風味が食欲をそそる。香り成分は自律神経に作用し、胃腸の消化を活発にしたり、咳を鎮めたりする働きがある。酒席の多い季節だけに、飲み過ぎや食べ過ぎで胃腸が疲れている人も少なくないだろう。そこで、シュンギクを使って手軽にできる料理レシピを紹介しよう。

すき焼き

エネルギー 465kcal
たんぱく質 29.6g
脂質 21.7g
塩分相当量 5.2g
材料(1人分)
シュンギク40g、牛肉70g、長ネギ30g、シイタケ1枚、エノキ10g、しらたき30g、焼き豆腐50g、鶏卵1個、割り下70cc、油適宜
作り方
  1. 材料は食べやすい大きさに切る
  2. ネギと肉を焼き、割り下を加える
  3. 野菜、焼き豆腐を加え、火が通ったところから溶き卵につけて食べる
メモ
  • お好みの野菜や肉、味付けを選んで、わが家のすき焼きを!

ピリ辛サラダ

エネルギー 76kcal
たんぱく質 1.8g
脂質 4.7g
塩分相当量 1.8g
材料(1人分)
シュンギク(葉)10g、ニンジン10g、キュウリ50g、炒りごま少々、豆板醤小さじ半分、ごま油小さじ1、しょうゆ大さじ半分、砂糖小さじ1
作り方
  1. シュンギクは葉を摘み取り、ニンジンは短冊切り、キュウリは斜め半月切りにする
  2. 調味料を合わせて、切った材料と和える
メモ
  • シュンギクは軽くゆでたものでもOK

みぞれ汁

エネルギー 46kcal
たんぱく質 5.9g
脂質 0.4g
塩分相当量 1.0g
材料(1人分)
シュンギク(茎)20g、鶏ささ身20g、シイタケ半分、大根30g、だし汁130cc、片栗粉小さじ半分、塩0.7g、しょうゆ1.5g、酒少々
作り方
  1. シュンギクは斜め薄切り、ささ身・シイタケも薄切りにする。大根はすりおろしてザルにあけ、余分な水分を切る
  2. だし汁にささ身とシイタケを入れて煮る。シュンギクと調味料を加え、倍の水で溶いた片栗粉を入れ、最後にすりおろした大根を加える

*撮影協力/株式会社アイエー・フーズ

食事は主食・主菜・副菜をそろえましょう

夫と“二人三脚”で
常に高品質目指す

県産食材
シュンギク栽培 板倉町
小島 かほるさん(69)

全国第5位の生産量を誇る本県のシュンギクは、県中部から東部の平たん地を中心に、露地やハウスで栽培されている。周年通して出荷が可能だが、旬は11~3月で、すき焼きや鍋料理の定番として親しまれている。

「いまは収穫と出荷のための袋詰めが日課になっています」と小島さん。疲れた様子も見せず作業に集中する。

ビニールハウス内には、高さ30cm余りに育ったシュンギクの緑の葉が、幅の広いレールのように2列になって、入り口から奥の方へと延びている。小島さんは茎の部分にはさみを入れ、葉先から23cmくらいの長さで切り取っていく。かごがいっぱいになると、夫の明広さん(71)が袋詰めの作業場まで運ぶ。役割分担がうまくできている。

▼ハウス内で収穫作業をする小島さん。後方は明広さん

3棟のハウスに6000本

小島さんがシュンギクの栽培を始めたのは、明広さんに嫁いで2、3年後のことで、既に40年近くになる。「周りのほとんどの農家がシュンギクを生産していたので、見よう見まねでやってみました」。親切な人がいて、いろいろアドバイスしてくれた。

「農業の経験はなかったが、実家が葉タバコを作っていて土に縁があったため、全く苦になりませんでした」と笑顔で振り返る。

栽培しているのは、葉に切れ込みのある中葉品種の「さとゆたか」。秋の露地栽培は、種を直播きで行っているので比較的楽だが、ハウス栽培では芽だしの後、苗を1本ずつ植え付けするので手間がかかるという。3棟のハウスで育てたシュンギクは、合わせて6000本以上になる。

「株ごと収穫せず、伸びた脇芽を順次切り取っていくので、1株で4回くらいは収穫できます」と小島さん。朝から午前中いっぱい、収穫と袋詰め作業行い、段ボール箱に入れて明広さんが地元JAに出荷する。

露地は病害虫に注意

▲袋詰めしたシュンギク。段ボール箱に入れて出荷する

「シュンギクの栽培は、それほど難しくありません」と話すが、露地栽培の場合、油断すると病害虫にやられる危険性がある。かつてべと病や炭そ病に感染し、全滅になった苦い経験がある。それでも「農業は楽しいし、努力が目に見えて実を結ぶので、やりがいがあります」と目を輝かせる。

3月にシュンギクが終わるとインゲン、夏場は最も力を入れているナスの露地栽培、そしてホウレンソウと、切れ目なく続く。ナスは自分で接ぎ木をした苗を育てる本格派。研究熱心な性格が向上心を奮い立たせ、高品質につながっている。

「シュンギクは栄養価が高いので、たくさん食べてほしい」と小島さん夫妻。調理法はいろいろだが、天ぷらが一番好きだという。

*制作協力/群馬県農政部