日本盆栽協会桐生支部長に女性支部長(桐生市)

<上毛新聞シャトル 2021年5月27日掲載より>

女性では全国で2人目となる支部長に就任した安田さん

全国2人目 新しい風を

日本盆栽協会桐生支部に4月、全国で2人目となる女性の支部長が誕生した。安田尚子さん(桐生市堤町)は、前支部長の石川徹さん(みどり市笠懸町)からバトンを受け継ぎ、「初心者にも気軽に楽しんでもらえるような雰囲気作りを目指したい」と意気込んでいる。

安田さんが同支部に入会したのは3年前の5月。盆栽歴数十年という経験者も多い中で、異例の抜てきとなった。入会したころの安田さんは、盆栽鉢の販売をしていた。盆栽の経験はなく、展示会を見て回って知識を広げていた。
日本盆栽協会桐生支部の展示会を訪れた時、丹精された作品の緻密さと美しさを感じ取ることができた。「自分でもやってみたい」と思うようになり、緑を育て慈しむ日々が始まった。桐生支部は、前身の桐生盆栽会(1961年~)が2014年、日本盆栽協会へ加盟して発足。前支部長の石川さんが、今年3月まで活動をけん引してきた。

安田さんに思いを託す前支部長の石川さん


石川さんは、展示会に向けて安田さんが育てていく盆栽を選んでいたが、安田さんは「自分でいいものを見つけ出したい」と訴えたという。その姿を見て「盆栽に対する強い信念を感じた」と後任に安田さんを推した理由を振り返る。後任を引き受けたのは3度目の打診だった。安田さんは「未熟で知識もない自分がどのようにまとめていけばいいのか」と、悩んだが、受諾について「良識がある素晴らしい人たちばかり。支援や指導をしていただけるのではないか」と周囲の支えを第一に挙げた。

自宅で育てている盆栽を手入れする安田さん

安田さんは「与えられた小さな鉢の環境で精いっぱい生きている」と盆栽の魅力を話す。石川さんは「盆栽はまだまだ男性が多い世界ですが、桐生に新しい風を吹かせてほしい」と、エールを送っている。

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