村山 利之
県歯科医師会長

新8020運動を推進

「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」をスローガンに掲げて平成元年に始まった8020運動は昨年30周年を迎えました。食べる楽しみを一生涯味わえるようにと、日本歯科医師会と当時の厚生省が展開した運動です。開始当初の達成率は7%程度でしたが、一昨年の本県の達成率は55%(全国は51%)まで上がり、最も成功した国民運動の一つと評価されています。

日本歯科総合研究機構がナショナルデータベースで分析に取り組んだところ「20本以上歯のある群は19本以下の群と比べて、全ての年齢層で(医科の)医療費が低い」という、理念の先見性をあらためて示す結果になりました。しかしながら歯周病の原因菌は、糖尿病の悪化や脳梗塞や心筋梗塞、誤 ご えん嚥性肺炎などを引き起こす危険因子として知られています。超高齢社会を迎え、次なるステップはただ20本以上であればよいだけではなく“全身の健康”につなげる「新8020運動」すなわち「健康な8020運動」の推進ではないかと考えます。

また、定期的な歯科健診と早期治療で義歯などを入れ、「しっかり噛 かむ、噛める」ように口の中の健康状態を保つことはオーラルフレイル(食べる、飲み込む、話すなどの口腔機能の低下)対策、そして認知症対策につながります。

「健康な8020運動」の推進は、健康寿命の延伸や2025年問題対策、新たに提唱され始めた「人生100年時代」を具現化する上で、さらには国民皆保険制度を堅持するために必要不可欠になると確信しています。

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