村山 利之
県歯科医師会長

令和も健康寿命延伸を

日本は今、世界に前例のない超高齢化社会を迎えています。2025年ごろに団塊の世代が75歳以上となり、後期高齢者が急増する際に起こる諸問題は「2025年問題」と呼ばれ、医療や介護、社会保障制度に大きな影響を与えるとされています。その先に待ち受ける認知症問題も大きな課題です。歯科口腔保健の視点でみますと、口腔内の衛生環境を整えることは認知症対策でも大切です。歯を磨くことはもちろんですが、認知症と関係が深い口腔内細菌(歯周病菌などの嫌気性菌)は歯周ポケットの奥に増殖しており、取り除くには専門家のケアが必要です。

最新の研究では、歩くこと、特に早歩きが脳内ネットワークのつながりを強くして認知症への移行を食い止め、正常な状態へ戻すことができると考えられるようになってきました。真っすぐ歩くにもかみ合わせが重要です。歯周病で歯がぐらぐらしていないか。または、詰めもの・かぶせものが取れたりしていないか。40代は半年ごと、50代は5カ月ごと、60代は4カ月ごとを目安として、働き盛りの方も定期的なクリニックケアを心掛けてください。

加齢による体の衰え(フレイル)の一つとして、歯と口の機能のささいな衰えを「オーラルフレイル」と呼びます。人生100年時代に健康寿命延伸を実現するには「オーラルフレイル」を正しく理解し、口腔機能の低下に早期に気付き、対応することが必要です。そのために当会は、毎年6月の「歯と口の健康週間」などを通じて、県民の皆さまへの情報発信に努めてまいります。

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